『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』を読みました。

7月10日です。参議院選挙の投票日ですね。 僕も朝イチで近所の投票所に行ってきました。よく晴れた空に太陽が眩しかったですが、昨夜の雨の影響で風は涼しくとてもすがすがしい気持ちで投票できました。 結果がどのようになるかはわかりません。希望の候…

ジェーン・スーに魅せられて

っていうタイトルで昨日からの続きみたいな記事を書こうと思ったのですが時間がないので手短に。 言いたかったことはこの連載を読め! ということ。まだ2回めだから余裕で追いつける。 www.bookbang.jp 褒めるところしかない。 文体は軽やかで読みやすく内…

鈴木涼美にあこがれて

厳冬期は抜けたのにここにきてうっすら喉の痛みを感じている肌寒い春の夜です。このまま今年は逃げきれるかと思ったのにいまさら風邪なんて。季節の変わり目に体調崩しがちな自分がイヤになるな〜。 むかし仲良くしてたセンパイが風邪気味のときはC-1000タケ…

小林秀雄の白熱教室! 『学生との対話』を読んで。

小林秀雄『学生との対話』 小林秀雄という人のことはよく知らない。名前くらいきいたことはあったけれど。 そんな男がどうしてこの本を手にとったのか。 ある信頼する読み手が言っていた。 「これは小林秀雄版『白熱教室』。万人に読んでもらいたい。この本…

出産・子育て奮闘記『ママだって、人間 』を読んだ。

田房永子(たぶさ・えいこ)さんの『ママだって、人間』というマンガを読みました。 きっかけは作家の樋口毅宏さんによる激賞コメントを読んだこと。 1人の人を、それも信頼に足る書き手であり読み手である人を動かした作品であれば読んで損はないだろうと。 …

教養としてのプログラミング講座

この本ヤバかった。本の中で未来がどんどん前進してる。タイトル通り最低限の教養が欲しくて読んだら、インスピレーションに満ちた刺激的な本でした。オススメです。『未来を予測する最善の方法は、それを発明することである』 アラン・ケイ教養としてのプロ…

不良日記 百瀬博教

「読書随時浄土」 この言葉にぶっ飛んだ。 秋田の獄(原文ママ)で6年の歳月を過ごす間、大学ノートに読んだ本の感想や日記を記していた百瀬さんがノートの表紙に書いていた言葉だ。 28で収監されるまで読書は女のするものだと思っていた百瀬さんはそこか…

ピカソは本当に偉いのか?

ピカソの絵って上手い(美しい)の? なんでこんなに評価が高いの? なんであんなに高値になるの? 一度でもこんな疑問を持った方に朗報! この本に答えが書いてあります。 ピカソは本当に偉いのか? (新潮新書)作者: 西岡文彦出版社/メーカー: 新潮社発売日:…

イノベーションの神話

イノベーションの神話 Scott Berkun 著 村上雅章 訳 イノベーションの神話作者: Scott Berkun,村上雅章出版社/メーカー: オライリー・ジャパン発売日: 2007/10/29メディア: 単行本購入: 17人 クリック: 213回この商品を含むブログ (67件) を見る イノベーシ…

Goethe

たまには趣向を変えてこんなのも面白い。 1節1節が短いから気軽に読めていいですね。 その1節の意味を噛みしめたくて進めないこともままありますが。 「おぉ」と思ってみたり「ぅうん?」と思ってみたり。 人は、少女については、そのあるところのものを愛し…

OJO

これもおもしろかった。 ホルモー六景のあとがきで有栖川有栖が言っていたようにマキメのホラ話が今回も冴え渡る。 大阪国だの豊臣の末裔だの風呂敷広げまくって、その実はなしのおおもとにあるのはいたって普遍的な父子の言葉にしないからこそ強く繋がる関…

「原発」国民投票

読みました。 関心が高まっている「原発」を題材にしているけれど肝は民主主義を自分たちの手に取り戻すこと。反原発プロパガンダや、もちろんその逆でもないので偏見を持たずに読んでみて欲しいと感じました。 そもそも今のところ日本では改憲についてのみ…

LOVE/HATE

落合監督退団・・・。 お疲れ様でしたって言いたいけれどまだシーズンは終わってない。 ああ、それでももう寂しいな。 ちょうど1年前くらいに読んだこの本、もう一回読み直そう。 読書の秋。ちょっと読みたいものがたまってるけれど。 でも、ほんとどうして…

鹿男

出張のために用意した本、結局全部読み切れず。 これも最後の数日と今日を使ってようやく、と。 文句なく面白いんですが、311以降に読むとちょっと色々考えちゃいますね。 大明神どっかいっちゃったのかな?とか。 不謹慎ですか、そうですか。 鹿男あをに…

名画の言い分

みなさんは美術館へ行った際、音声ガイドを頼みますか? 僕はほぼ必ず頼みます。理由は単純で、そうしないと絵の良さがよくわからないから。 例えば聖母マリアの描き方ひとつ取ってみてもある時期を境にくっきり違いがでます。 それは宗教改革を経て聖書中心…

天才 勝新太郎 

2010年1月20日に初版発行。 僕は2011年4月に購入。なのに大手の本屋で購入したこれがまだ一刷りだった・・・。 つまり世の中的にはお世辞にもベストセラーとは言い難い(とは言え第42回大宅賞ノミネート)著作にして題材が出版時から数えて没後13年も経って…

短時間睡眠法を成功させるために必要なたった1つのこと

トニー・シェイ著「ザッポス伝説」を読んだ。 あのAmazonが自社最大の買収額で買収、しかし会社名もサービス内容にも一切手をつけないままでいるというeコマース会社、それがザッポスで著者のトニー・シェイはそのCEO。 ザッポスのサービスどのようなもので…

キュレーションの時代 〜「つながり」の情報革命が始まる〜

curation【名】人力で情報を収集、整理、要約、公開(共有)すること。 一本の杭を想像して欲しい。 この杭はあなたが好きな場所に好きなように配置可能だ。 杭には穴が開いておりあなたはそこから外の様子を見ることができる。 もう一本別の杭を想像して欲…

言葉にできないのは小田和正だけにして

1970年の大阪万博、その中心として作られた太陽の塔に関する文献「岡本太郎と太陽の塔」を読んだ。 岡本太郎と太陽の塔 (小学館クリエイティブビジュアルブック)作者: 平野暁臣出版社/メーカー: 小学館クリエイティブ発売日: 2008/06メディア: 大型本 ク…

なぜ、脳は神を創ったのか?

怪しいピンクの装丁でお馴染みのフォレスト出版から、これまた怪しい口調で次々と斬新かつ平易な(時に意味不明な)教えを届けてくれるマッドサイエンティスト、いやいや本物の脳機能学者である苫米地英人氏の著書が出版された。 ここ数年怒濤の出版ラッシュ…

誰もが豪邸に住みたがってるわけじゃない

まじめにくだらないことを話し合うと結果としてやっぱりくだらないっていうね。 でも本を読みながらニタニタしてしまうとか、思わず吹き出してしまうという最高の一人時間を過ごせるのは確か。 孤独であることをあえて痛感しに出かけることを映画タクシード…

ニッポンの思想 佐々木 敦

「思想」と呼ばれるものには、「世界」を「変革(更改)」しようとするものと、「世界」を「記述(説明)」しようとするものがあるのではないでしょうか。 【ニッポンの思想 P.97】 ニッポンの思想 (講談社現代新書)作者: 佐々木敦出版社/メーカー: 講談社発…

Born to Run

ここ最近では記憶にないほどの没入度を伴いながらの読書体験。 特に中盤以降の展開はまるで少年漫画の王道のよう。 だって、めちゃくちゃ脚の速いランナー達が一堂に会してレースに挑む、 それもそれぞれのキャラ立ち具合がまた最高って、そんなの面白いに決…

Hello world

引っ越し早々にまさかの1泊2日の出張で見慣れた街へと逆戻り。 そしてようやくと新たな住み処に戻ってきた次第。 しかしまあ、あれですな。忙しいなんて言葉は一体誰のためにあるのですかね。 要はやる気と集中力の問題ですね。 そんなつまらない言葉のせ…

別世界へのいざない

僕はもう超がつくくらいの文系ボンクラ野郎なので文章を読むのは割と好きなのですが、その中に数字が混じると途端に速読a.k.a.飛ばし読みをかましてしまうほどの数字下手でもあります。 つまり理系の頭はこれっぽちも持っていないのですね。 その証拠に高校…

理想と現実

歴史上の人物であなたの好きな人は? という設問で必ずと言っていいほど上位、というか1位か2位を二人で行ったり来たりなのが坂本龍馬と織田信長。 どちらも一般の日本人からはかけ離れた創造力と行動力を持っていて、その行動はそれぞれの時代から考えれば…

AMERICAN REBEL The life of Clint Eastwood

イーストウッド文献も、はや3冊目。そして3冊目にして決定版とも言える一冊が出ましたね。 まず本の見た目の時点で「こりゃ大物きたな」という厚さ。 そして次にパラッとページをめくると文字の密度にまたもや圧倒されます。 確実に今までに読んだ2冊とは文…

Billion Dollar Man

これ読みました。 前に紹介したイーストウッド本が氏の映画についてのインタビューが中心だったのに対してこちらは彼のバイオグラフ的一冊。 本人の証言、そして彼を取り巻く人々からの証言で構成されているのですが、とにかく氏の女性遍歴というか性剛っぷ…

セブンイレブンの仕事術

読みました。 ビジネス書のカテゴリーなのかな?僕には珍しい分野の本。 友達の家の本棚に並んでいたのですが、これにはピタッと目が止まりました。 なぜか? この本の著者である岩本浩治さんは前にここで紹介した、立ち食いそば屋ではありえないクオリティ…

時期尚早

さっきまで自分なりのイーストウッド論的なものを書いていたのですが、それを文章にまとめるには自分の考えがあまりにまとまりに欠けるということを思い知って止めました。 この本の感想を書こうと思ってそこまで脱線したのです。 退屈な帰省中の素敵な友達…