映画館で見せられた予告編でいちばんいたたまれなかったヤツ
破壊屋さんのブログで『スター・ウオーズ フォースの覚醒』前のCMについてみっちり書かれている。
簡単にまとめると「TOHOシネマズは本編始まるまでがなげーよ!」ということだ。
これはある程度映画館通いをしている人々にとっては既知の事実だけど、改めて他の劇場との比較を見るとその長さが際立つ。
スケジュールに書かれている上映時間から10分位経って入る、とか普段の上映ならこちらも対策を打つけれど、スター・ウオーズを観に来た人からしたら、万が一それでオープニングロールを見逃したら! なんて不安もあるだろうしそうはいかないもんね。
で、この記事を見て思い出したことがあるのでボクも一筆。
タイトル通り「映画館で見せられた予告編でいちばんいたたまれなかったヤツ」について。
この前、渋谷に『ストレイト・アウタ・コンプトン』を見に行ったときのこと。
12/19(土)公開『ストレイト・アウタ・コンプトン 』予告編
ギャングスタラップの創始者であるN.W.Aの伝記映画、そして渋谷という場所柄、劇場に来ている人のかなりの数が「普段劇場で見ないなー」という、キャップのつばを後ろにしたまま席に腰を下ろしている人たちだったわけです。
そんな緊張感あふれる劇場が薄暗くなり、スクリーンに流れた最初の予告編に会場全体が凍りつきました。
その予告編がこれだ!!
配給元なのか劇場主なのか誰に言えばいいのかわからないからここで不特定多数に向けていうけど、
あの劇場にいた誰に向けて流しとんねん!!
そりゃ、これまでも劇場で見るたびに「キツイなー」と思う予告編はありましたよ。
なにとは言いませんけど謎解きとか街道とか。
でもこの予告編はそのキツさの比じゃなかった。
なぜなら予告編を見せる対象として1ミリも整合性のない観客しかいなかったから!
経験ある人も多いと思いますが、みてるこっちが恥ずかしいってやつ? あのいたたまれなさをなぜ金を払ってまで味わうことになるのか……。
これから流れる映画が映画だけにF**K the PoliceならぬF**K the シネクイントの暴動が起きるんじゃないかと不安になりましたが、こんな責め苦を負わされても文句のひとつも言わず静かに座っていたRAIDERSのジャケットを着込んだ集団にボクは人を見た目で判断するのは良くないという人として真っ当な倫理観を教えられたのでした。