Il Buono, il Brutto, il Cattivo;The Good, the Bad and the Ugly

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「映画」続・夕陽のガンマン
監督:セルジオ・レオーネ
主演:クリント・イーストウッド(善玉)
  :リー・ヴァン・クリーフ(悪玉)
  :イーライ・ウォラック(卑劣漢)


セルジオ・レオーネクリント・イーストウッドがタッグを組んで制作されたドル箱三部作の第三弾にしてマカロニ・ウエスタン最高峰とも言われる作品。
話しの筋は3人の男が隠された金貨を巡って争うという至極単純なものなのですが162分あります。(DVD特別版の場合)
その理由はこの映画がその主題に入るまでに3人の男のキャラクターと関係性をきっちり描くから。
つまり長いぶんラストの決闘までたどり着くと相当アガります。
「続」と銘打たれてはいますが夕陽のガンマンとの明確な繋がりはないのでこちらから見ても問題なし。
その夕陽のガンマンで主演のイーストウッドを脇へと追いやるくらいにおいしい役どころだったリー・ヴァン・クリーフは今回の続・夕陽のガンマンでは存在感が少し弱い。
そのぶん卑劣漢・トゥーコを演じたイーライ・ウォラックは全編通してしゃべりまくりで存在感ばっちり。というかイーストウッドは役柄として無口なこともあってトゥーコが素晴らしい狂言回しを担っています。
だからなのか、夕陽のガンマンの時に感じた間延びした感は今回の「続」では上映時間の長さの割には少なかったですね。
少なかったということはちょっとあるってことなんですが、後半でイーストウッドとイーライが北軍(舞台はアメリカ南北戦争の時代)に捕まるところなんかはちょっとぐったりしました。ここまで来てまだ一筋縄ではいかんのかい、と。
しかしながらラストの対決そしてオチの付け方を考えればそれまでのアダム徳永ばりの入念な前戯は全て愛せます。
かなり長いですがおそらく1度目よりは2度目以降が背後関係などを整理しながら鑑賞できておもしろいのでオススメです。



トレイラーだとbadとuglyの演者が逆になっています。