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ブリー・ラーソンを巡る旅 『ルーム』『ショート・ターム』そして・・・

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寒の戻りという言葉で必ず知人の菅野君のことを思い浮かべてしまうボクです。

もうこれでもかというくらいに再び寒くなりましたがみなさま体調崩してないでしょうか? 寒さだけでなく凄まじい風に見舞われてほとほと嫌気が差しました。春の嵐、嵐過ぎですね。

 

今日は移動時間を利用して『ショート・ターム』という映画を観ました。公開中の映画『ルーム』でアカデミー主演女優賞を獲得したブリー・ラーソンの主演作を合わせてチェックするためです。

これがですね、結果として『ショート・ターム』の方が断然いいじゃないかという結論に達してしまって半分嬉しく半分困ってしまいました。
『ルーム』について感想を書こうと思ってたのにそちらをないがしろにせざるを得ない状態です。
 
もちろん『ルーム』が素晴らしい映画であることに異論はないのですが実を言うとボクはあの映画、前半のシークエンスは退屈に感じてたんです。
単純に閉鎖空間という舞台設定で見た目が変わらないことが原因だったと思うんですけど、あの映画にそれを言ったらお終いという笑
むしろそういう映画だからこそダイアログに演出、演技がより重要になってくるわけで、その期待にきっちり応えたブリー・ラーソンの受賞は順当なのだと思います。結末の付け方は見事という他ないほどに完璧でしたしね。あのラストでそれまでの物足りなさは吹き飛びました。
 
『ショート・ターム』という映画については『ルーム』と関連付けて感想を述べることはできるし、そうするといっぱしの評論めいたものになるんでしょうけど、主要制作スタッフが同じわけでもないですしあまりこじつけるのもどうかなとは思っています。
ただ、そうは言ってもこの映画にしろ『ルーム』にしてもブリー・ラーソンの演じるキャラが10代の頃にトラウマティックな経験を通じて『閉じた』心を自分よりも幼く弱い存在の意図せぬ後押しによって『開く』映画という点はこじつけでもなんでもなく共通しているところです。むしろこの映画での彼女の演技が『ルーム』での主演抜擢に繋がったのではと思うくらい。
 
あまり長く感想を書くつもりもなかったので『ショートターム』で好きだった部分を完結に。
なんと言ってもはじまりから物語が実際に動き出すまでの流れが良いです。観客の興味をそそる会話から少しの驚きと共にささやかな事件が起きて、そのちょっとした事件が収まる頃に映画の舞台や人物説明が済まされているスムーズかつクレバーなイントロダクションによってあとは自然と映画の流れにのっていくことができました。
その他、施設の子どもたちもそれぞれキャラが立っていて多くはない登場時間でも各人がきっちり印象に残っています。中でも年長の黒人青年でしょうか。センシティブで優しさのある心根と愛されない孤独と怒りで渦巻く感情がとてもよく表現されていました。彼のラップシーンは個人的には映画『サウダーヂ』で田我流が披露した渾身のフリースタイルを彷彿とさせる気迫のこもった名シーンでした。
 
というわけで良い所を書き連ねるとキリがないのでこの辺りで。『ルーム』でブリー・ラーソンに興味を持った方も、そうでない方もぜひご覧になると良いと思います。
実はブリー・ラーソンの過去作を見ると『21ジャンプストリート』もあるんですよね〜。今になって振り返ると「あの娘か!」と思うのですが見た当時はそこまで印象に残ってはいないんですけどね。ここで取り上げた2作から考えるとちょっと意外な役柄ではありますが、いい具合に性格の悪い女の子役がハマっていました。爆笑必至なこちらもぜひどうぞ。
 

 

ショート・ターム(字幕版)

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21ジャンプストリート(字幕版)

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