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サカナクション グッドナイトプラネタリウムを観てきました。

音楽 芸術
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12月1日にリニューアルしたばかりのプラネタリウム、池袋サンシャインシティの『満天』に行ってきました。

 

www.planetarium.konicaminolta.jp

 

 

つい数年前にリニューアルしたばかりの気がしてたけど、今回のリニューアルは目に見えて変わった点がありましたね。

 

ひとつめは座席が指定席になったこと。

これはけっこう大きな変化ですね~。いままでもネット予約はできましたが座席は自由席だったため、いい席を確保しようと思ったら開場時間より早めに行く必要があったんです。

それがこれからは並ばなくて済む! これは嬉しい変化ですね。

 

そしてもうひとつの変化は雲シートと芝シートの新設です。

雲シートは名前の通り雲を想起させる大きめのクッション席で、カップルにはもってこいの密着促進シート(笑)

芝シートは完全に横になって天球を見上げることができるという、プラネタリウムファン垂涎のエリアです。

このシートが会場の前列に新設されました。

プラネタリウムって後方の席に比べると前目の席はどうしても空全体が見えないというハンデがあるのですが、この雲シートと芝シートは普通のシートよりも首の向きが上向きになるからそのハンデはすこし軽減されるし、なによりプラネタリウム体験として普通のシートでは味わえない付加価値を出している点で上手いリニューアルだと思います。

 

 

そして今回のリニューアルを飾る番組がサカナクションが音楽を担当した『グッドナイト』です。

結論から言っておくと、これプラネタリウムの番組としては相当野心的で、ボクは大好きでした。

余談になりますが、サンシャインのプラネタリウム番組って使用される音楽(アーティスト)が基本お茶の間フレンドリーなんですよね。それがダメって言うわけではないです。来る人の多くはロマンチックな気分に浸りたいカップルや楽しく星を見たい家族連れ、そして純粋に星が好きな人なわけで、その人たちに対して尖った音楽や演出はそぐわないというのはよくわかります。

ただ使われる曲のセレクトが「本当にこれでいいの?」と感じてしまうこともあるんですよね。星空を見ながら聴くのに歌詞の主張が強すぎたり、曲調もやけにノリが軽すぎたり、ただ担当のアーティストの中で人気のある曲が選ばれてるだけ、みたいな。

 

その点、今回サカナクションを音楽担当のアーティストに選んだのはかなりいいとこ突いていると思います。

知名度からしても「知る人ぞ知る」みたいなマニアックな人たちではないし、作っている音楽には普遍的なポップさと先鋭的な部分があって間口が広いですからね。

なにより、これは個人的な嗜好かもしれませんが、電子的な音作りと星空って相性かなりいいですよ。

事実、使用されている曲の中にアンビエントなインストが1曲あったのですが、これは軽く陶酔を覚えるような気持ちよさがありました。

 

そして今回の番組は演出が素晴らしかった。

普段プラネタリウムに行き慣れている人ほど驚くと思います。お約束の星空案内とか(ボクはそれが好きなんですが)予定調和な星空回転はほとんどなく、むしろ星ではないものが天球を覆い尽くす展開に声がでました。

星を観に来たのに、その星を見えなくしているものを否定するのではなく等価値なものとして目の前に差し出してくる。中島みゆきじゃないけど「地上の星」を称揚する構成とその見せ方に圧倒されました。

サカナクションの山口一郎さんのナレーションはややぎこちなさを感じますが、内容を鑑みるとやけに話し慣れた本職のナレーターの仕事では雰囲気が壊れていたでしょう。

 

リニューアルの一発目に王道の番組ではなく、今回のような尖った内容の番組を持ってきたところにコニカミノルタプラネタリウムの意気込みを感じるのですが、果たしてこの路線は次回以降の番組でも継続されるのでしょうか。

そうだったらかなり嬉しいんですけどね。

番組はたいてい2本ないし3本体制で回しているわけだし、一本は純粋に星を楽しめる内容にして、もう一本は今回のように既存のプラネタリウムの枠に収まらない映像体験を楽しめるものにしてくれると両方好きな身としてはよりいっそう満天通いが楽しくなるのですが。

 

普段プラネタリウムに行かない人も、サカナクションのファンも今回の番組はぜひ行ってみて欲しいですね。