road to 香川

このエントリーをはてなブックマークに追加

ちょっと香川県にうどんを食いに行ってきました。
フェリーで。

神戸から高松まで航行するジャンボフェリーで片道四時間程度。
いかんせん筆者は育ちが良く小さい頃から移動は爺やの運転するリムジンかプライベートジェットだったためフェリーという選択肢を旅行の移動手段に持ったことはなく、今回は下々の暮らしを学ぶため、世を忍ぶ仮の姿で乗船してきました。

調べると三宮からフェリーの出港する場所は筆者がよくランニングで通るコース近辺。
なんとなくで行けるべ、と余裕しゃくしゃくで深夜の三宮を港へ向かいます。
しかし当然ながら港は海沿いで筆者はその地区に踏み込んだことはなく実際に来てみると見事に道に迷います。
ここで登場したのが新兵器のipad
暗やみの中マップを起動し検索。そこからはサクサク目的地まで。

チケット売り場に到着して驚いたのは人の多さ。
正直、今ごろフェリーを利用する人なんているのか?と訝しく思っていただけにこれにはカルチャーショック。
そうか、下々の貧乏人は今でもこの格安の移動手段をしっかり利用しているのだな、と今回の目的であった社会勉強を見事達成。

待ち合い室で庶民に紛れてしばらく待つ。
目に入る人の中で一際目立つのはサイクリストの多さ。
すでにウエアに身を包んでいる人もいればカバーをかけた自転車を運ぶ人もいたけれど、とにかく多い。
そうか、サイクリストにとって四国へ渡る手段としてフェリーはかけがえのないものなんだな。
また一つ社会勉強。


乗船するとこれまた驚き。
内装がなんだかちょっと古い感じの高級キャバレーみたいなライティングにカーペット敷き。

シートはリクライニングの席にボックス席まで。
上に行けば三階は女性専用ルームに赤ちゃん連れの方のための特別室。
反対側には雑魚寝出来る畳敷き。
一番上の四階にはゲームセンターと娯楽施設まで。
DVDとプレーヤーの貸し出しもあって、フェリーて最高やん!と一人で密かに興奮。
テンションが上がって思わずこのまま寝ないで行こうかとも考えましたがここはその後のことを考えて睡眠を選択。

フェリーは怪しいエンジン音だけをたてながら安定航行で予定時間通り午前5時に高松港到着。
すると寝ぼけ眼の筆者の耳にエンジン音以外の何かが流れて来ます。
それは80年代のアイドル歌謡然としたアレンジに歌声。
歌詞に耳をそば立てると「ジャンボフェリー」という言葉が!
なんてこった!ジャンボフェリーのテーマ曲じゃないか!
微妙に良い曲なだけに無理な態勢でわずかな睡眠を経た筆者はその爽やかさっぷりに思わず苦笑。
深夜便にこの曲は不釣り合いだと思います…。
それでは聞いてもらいましょう。


早見になさんで二人を結ぶジャンボフェリーです。



こうした艱難を経て高松についた頃には今までよりも数段大人へと変貌を遂げた筆者でありました。
往復券を買えば片道1500円で神戸⇨高松間を移動出来るフェリーの旅。おすすめでっせ!