Mystic River
Mystic River見ました。
監督:クリント・イーストウッド
主演:ショーン・ペン
ティム・ロビンス
ケビン・ベーコン
クリント・イーストウッドの仕事にどんどん魅せられている近頃の私。
ということで彼の未見の作品を色々と見ていこうかと思い、今回はミスティック・リバーを選択。
ちなみにこれは「映画の目利きなら俺にまかせろ」と言ったとか言わなかったとか噂されるほどにハイセンスな嗜好を持つ三十男Shogunのオススメでもありました。
この映画はジャンル的には一応サスペンスということもあって謎解きの面白さも映画の魅力なわけですが、そちらのオチの着け方も好かった。まさかそう来るか、という展開。
そしてその展開によって引き起こされる重大な過ち。これが更なるドラマを生むわけで、これはイーストウッドというよりも脚本家のお手柄かもしれませんが見終わったあとも何かが残るんですよ。
グラン・トリノやチェンジリングは悲しみの先に繋げられた希望を描いていたと思うのですが、これは決してそうではない。
むしろ喪失感の果てにさらなる喪失感を上塗りされてしまった者の孤独が見ているこちらにまで染み入ってくるようなのです。
幼い頃の友達と言う設定が大人になってからのそれぞれの間にあるわだかまりを生んで、それがまた好いスパイスになっていますね。設定のつけ方も上手いよなぁと思いました。
ちなみに映画の内容とは全く関係ないのですが、オーラスの辺りでショーン・ペン演じるジミーが上半身裸で窓際に立っているシーンがあるのですが、そのときの彼の体の質感がどうも人肌に思えないほど不自然に見えたのがとても印象的でした。
なんかマシュマロマンみたいだったな。