グッバイ!!
独立行政法人改革をめぐる一連の動きが一段楽した。
成果をまとめると見直しが決まったのは対象であった101法人のうち16法人。
内訳は完全な廃止が緑資源機構など3法人。
民営化されるのが海上災害防止センターなど3法人。
統合は16法人が6法人になるので10法人。
合わせて16法人が見直された。
しかしこの見直し案のうちで本当に消えてなくなるのは廃止が決まった3法人だけであり、統合される16法人は結局数が減っただけで内容はほとんど変わらないと言っても過言ではないのではないだろうか?
つまりそこで働く職員とその仕事内容は違う冠をかぶせられただけで、実質的な変化などないに等しいのだ。
そして渡辺行政改革大臣が改革の本丸として挙げていた都市再生機構、住宅金融支援機構、雇用・能力開発機構などはそれぞれ3年、2年、1年後に再考と結論が先送りされた。
この件に関して福田総理は「なんでもかんでもすぐやれば良いという話ではない。拙速になってはいけない」とコメントを出したが結局は自分の在任中に官僚を敵に回すような決断はしたくないので後は未来の総理に任せたと言っているようなものだ。
一体どれだけ国民をバカにすれば気が済むのだろう?
求められるのは単なる数合わせではなく実のある改革だ。
見直しをしなかった独法が本当に必要なものであるならば政府はその意義を国民にしっかりと示せばいい。自信があるのならばできるはずだ。そして私達もそれで納得ができるのであれば文句など言ったりはしない。
ただ現状を見る限り、政府は利権を貪る一部の官僚と政治家に押し切られたようにしか思えない。
当たり前のことを言うが彼らの握る利権とはつまり我々が納める税金という名のカネだ。
だからこそ私達も麻痺してはいけない。これはつまり欠陥品を高い金を出して買わされているのと同じことなのだ。
まずいものを食わされたら二度とその店には行かなくなるだろう。
だったら同じことを今の政府に対しても行うべきだ。
失ってみて初めてその大切さに気づくというのが人の常である。願わくば彼らにそんな感情の機微があることを祈ってこう言おう。
「グッバイ福田政権」