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レキシのレキミ

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レキミ (ALBUM+DVD)

レキミ (ALBUM+DVD)


レキシの魅力をひとつだけ上げろと言われたら僕の答えはこうなります。
「ヘンテコな歌詞をとてつもなくかっこよく聴かせるところ」


レキシによる3枚目のアルバム「レキミ」はこの魅力がより研ぎ澄まされて、傑作の誉れ高い前作「レキツ」が高めた期待をしっかり飛び越えてくれました。


曲名を羅列するだけでも魅力の一端は伝わるかもしれません。
例えば5曲目の「恋に落ち武者」はたまた8曲目の「君がいない幕府」などなど一歩間違えればただのコミックバンドと勘違いされても仕方のないラインナップ、でも音を聞いてもらえればまず間違いなくそんな先入観はすぐに吹き飛びます。
つまり聞こえてくるのはEW&F直系のファンクやレアグルーヴ感みなぎる極上のソウルなのです。


アルバムのクライマックスは最後に来ます。その名も「墾田永年私財法」
おそらく全国の中学生男子が真面目な顔で授業を受けながら思ったに違いない、とにかく発音することに快感が潜む魔法のことば。それが墾田永年私財法。
実際いまこの言葉を自分が黒人のソウル歌手やラッパーになったつもりで発音してみてください。きっとこの言葉の持つビート感や押韻の気持ちよさに気がつくはずです。
そんな歴史の大ネタを引っ張りだしてきたところにレキシがこの曲に、そして今作にかける意気込みの大きさを感じざるを得ません。


この曲のサビの歌詞はこうです。

それが
墾田永年私財法 743年
墾田永年私財法
永遠に 永遠に 永遠に


どうですか。
こうやってただの文字の羅列として見た時に漂うそこはかとないマヌケ感。
でもこれがメロディに乗って歌い上げられたときに凄まじくエモーショナルに聞こえるところにレキシの魅力が詰まっているのです。
その感情の高ぶりはジョン・レノンの「平和を我等に」でGive Peace a Chanceと声を合わせて叫ぶのに似たものがあるとすら思えます。
ライブ会場で巻き起こる「墾田永年私財法」の大合唱。
考えただけで笑いがこみ上げて止まりません。
まずは音源でその一端に触れてみてください。
レキシのレキミ大推薦です。