読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Religulous

このエントリーをはてなブックマークに追加

映画「レリジュラス〜世界宗教おちょくりツアー〜」 08年米

監督:ラリー・チャールズ
主演:ビル・マー


ボラット」の監督でも有名なラリー・チャールズが、世界中の宗教と信仰にメスを入れる。
毒舌コメディアンのビル・マーによる“決して相手にパンチを出させない”巧みなインタビュースタイルで、世界中の宗教やその神々、信仰厚き人々に迫っていく。
from 松島・町山 未公開映画祭HP

未公開映画を観るTVのVODから2本目の作品として選んだのはレリジュラス。
1本目が原理主義クリスチャンのトンデモを描いたジーザス・キャンプだったので宗教モノが2連チャン。
この映画はタイトルを見れば説明するまでもないけれど、宗教、その中でもユダヤ・キリスト・イスラム・モルモンの4つにまつわる理解し難い信仰や矛盾点をその宗教を信じる人たちに問うてあぶり出していこうという考えで作られています。


監督がボラットラリー・チャールズということで、真面目なフリで対象の奇妙さを浮き彫りにするところなどはここでも健在。
主演のビル・マーボラットに比べると見た目も良く、常識人な言動のキャラであるため、真面目に自分の信仰について話している人へ意地悪な質問を重ねていくところなどは人によって不快に感じられるかもしれません。
同じようなことしていたのにそれがボラットだとそのタチの悪さを打ち消す茶目っ気があったんですよね。
ただ今作では編集の妙として随所に様々な映像がサンプリングされており、何度もその合いの手やツッコミに笑わされました。


ビル・マーによって明確に語られるテーマは懐疑の大切さ。
例えば処女懐胎。アダムとイブをそそのかした喋るヘビ。クジラ(または大きな魚)の中で3日も過ごしたヨナ。
どれも寓話として捉えるぶんには申し分のない物語。
なのにある種の人たちはそれを事実としてしか受け付けない。
それなのにサイエントロジーの教義やトム・クルーズは徹底的にバカにする。ここでサイエントロジーを比較に持ち出したアイデアは素晴らしい!
要は「変わんないじゃん!?」ってこと。
あんた達が信じていることとサイエントロジーは何が違う?


「宗教は病気」と言い切ったビル・マーの言葉はかなり刺激的で挑戦的だ。
けれど確かに病気は自分で発見できない。
医者に診てもらうのは勇気がいるよ。それによって見たくないもの聞きたくない事実が明らかになることがあるんだもの。
でも病気は早期発見が治癒への最善策。
ひょっとして?の気持ちで自分を見つめ直すことの大切さをこの映画は教えてくれた。