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映画「夕陽のガンマン」 伊 65年
監督:セルジオ・レオーネ
主演:クリント・イーストウッド
   リー・ヴァン・クリーフ


凄腕のガンマンである”名無しの男”(クリント・イーストウッド)は高額の賞金首インディオ(ジャン・マリア・ヴォロンテ)の情報を手にすると早速その後を追った。
しかし訪れた町で名無しの男は別の賞金稼ぎであるモーティマー(リー・ヴァン・クリーフ)に出くわす。
初めは警戒し合う二人だったがインディオ一味の強大さを知って協力することで合意。
大胆にもインディオ一味の内部に潜入し、彼らが強奪した銀行の金を盗み出すことに成功するがインディオ達も抜け目はなかった。
捕まって袋だたきにあう二人は果たしてインディオ一味を倒すことができるのか?



イーストウッドセルジオ・レオーネと組んで作り上げたドル箱3部作。
その第二弾である今作は前作が打ち立てた世界観を引き継ぎながらもイーストウッド以外にもキャラの立ったガンマン(リー・ヴァン・クリーフ
を加えることで話の展開に深みを持たせることに挑戦しているように見える。
というよりもこの映画はまるでそのリー・ヴァン・クリーフのための映画になっていてイーストウッドファンには少し物足りないかも。
しかしそれはこの3部作において、彼の演じた役柄がいわゆる”名無しの男”という
プロフィールを極限まで開かさないことで物語の中における絶対的な存在であり続けるためには仕方のないこと。
そのぶんイーストウッドの銃さばきに酔いしれたいわけですが、今作ではその点もリー・ヴァン・クリーフに軍配があがる始末。
それはそれでかっこいいんですが、やっぱり若干の消化不良は残ります。
レオーネよ、俺が見たいのはそれじゃねぇ。