Tightrope

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映画 「タイトロープ」 84米
監督:リチャード・タッグル
主演:クリント・イーストウッド


アメリカ合衆国南部ルイジアナ州の大都市ニューオーリンズで娼婦ばかりを狙う連続殺人事件が発生する。
刑事であるブロック(イーストウッド)は事件の解決を目指して聞き込みに着手する。
しかし止まらない犯人の凶行。
そのうちにブロックは恐ろしい共通点に気がついていく。
殺された娼婦たちはほとんどが自分と関係を持った女性たちだったのだ。
いったい犯人は誰なのか。そしてその目的は。


イーストウッドが刑事を演じる。
と、くればまず頭に浮かぶのが「ダーティハリー」のキャラハン。
あちらに比べると今作の刑事ブロックは抑制が利いていて非常に理性的。
その割に聞き込みに訪れる売春宿では誘われるがままに関係を持ってしまうという一面ありますが、
二人の娘を男手一つで育てているという事情もあって身を崩すようなバカはしません。
というよりもかなりスマート。
つまり実在していればとてもいい刑事なのだろうけれど映画のキャラとしては少し魅力に欠けるところがあるわけで。
必然的にストーリーという観点に比重が置かれた映画になっていたし、それはある程度成功していました。
ただねー、冒頭から事件がどんどん連続していく過程は文句なしに面白かっただけに最後がな−。
刑事物にはありがちかもしれないけれど主人公とその身内以外のいわゆるその他大勢の刑事達が弱すぎて突っ込まずにはいられない。
どうして主人公やその彼女は襲われても抵抗できるのに他のやつは物音一つ立てられないんだよ!!
せめてブロックの彼女は犯人と対峙したときに途中で張っていた伏線を回収する意味を込めてアレを蹴り上げないと。
そうすれば彼女は犯人に襲われても何とか助かったということに納得がいったと思いますね。
他にも犯人の最後とかも「ウソ!?」って感じだし。
うーん、途中まではほんと面白かったんで終盤の展開だけが本当に残念です。