9月9日 松下・がもう・なかむら

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朝6時半起床。
窓の外は今日も快晴。
今日もいいうどんが食えそうだ、と心が弾む。
我々が泊まったホテルは高松駅から2キロほど離れた場所にあり、今日はまず駅前までブラブラ散歩がてら観光する。
「それまでにまず一杯ありますので」
何でもうどんマスターの思い出の店らしく
「いつもばあちゃんがここのうどん屋で麺を買って家で作ってくれました」
とのこと。
ホテルを出ると涼しい風が吹いている。日中は少し暑くなるそうだが季節の変わり目の只中を歩いているのだな。
そして本日一軒目のお店はホテルからわずか2,3分の距離にある松下さん。



まだ朝の7時過ぎだというのにお店には人がたくさん。
我々と同じくうどん屋めぐりをしている風の人もいたが、大半は地元の方だった。
通勤途中に立ち寄ってうどんをすすって出社の流れ。すごい。こりゃ完全に文化だ。


6:かけ

この店でなにより嬉しかったこと。それはお店の人から麺だけもらったら自分でうどんを湯がいてつゆを入れて、といわゆるセルフ体験が出来たこと。これってまさに讃岐の国の醍醐味だ。
そして朝うどんは体が温まるし胃に負担も少なく素早く食べられるのでオススメ。
おつゆが沁みたぜ…。


早々に一杯目をクリアした我々は市内を縫って駅前へ。
流石にスーツ姿の多いこと。そしてその中でこれからある意味では我々も仕事なのだ、と気を引き締める。
レンタカーを借りてまず我々が向かうのは坂出市
国道を進めばすぐに辺りはいい景色の連発。
交通量もそれほど多くなく車は快調に走っていく。
高松市を出て1時間弱で2件目のがもうに到着。
車窓からがもうを捉えた瞬間から筆者は「最高!」と興奮しまくり。
理由はこのロケーション。

緑茂った山々、広がる田んぼ、その中に忽然と現れる人々の群れ。そしてこの店。


こんな気持ちいい空間でうまいうどんを食うなんて最高じゃないはずがない。
のれんをくぐると大将が大きななべの前で我々を向かえてくれる。
7:かけ プラス あげ

この店で特筆すべきはやはり大きなあげ。
確かこれで100円しなかったくらいだと思う。そしてもちろん旨い。
舌の上を滑っていく麺もその舌触りがとてもなめらかで快感。
ここは本当にいい店。オススメ。


名残惜しい気持ちを抱えたままで我々はまだ見ぬうどん屋を目指して車を走らせる。
相変わらずの牧歌的風景を眺めながら次のお店には30分程度で到着。
なかむらさんはかなり有名な店ではあるが初めての人には少し判りにくい場所にあるかも。
うどんマスターが導いてくれなかったら見過ごしてるな。


ここも堂々たるロケーション。
なかむらといえばその昔うどんを食べにきたお客さんが薬味のネギがなくなっていることを伝えると「ネギならあそこにあるよ」と畑からネギを取って来させたという最高のエピソードのあるお店ですが、さすがに昨今のブームで来客も増えたし儲けもよくなったのか、うどんマスター曰く
「従業員が増えてます」
という現状もあってその伝説はもう過去のもの。
それでも自分で麺を湯がくというセルフ形式は変わってませんでした。


8:かけ プラス かき揚げ

おつゆが一番薄味で、これが讃岐の味よね、と唸る。
麺は非常に軟体。でもコシがないわけではないし、と不思議な食感。
うまいです。さすがの名店。


さあ、起床から4時間弱でもはや3軒制覇。
このまま順調にいけるのか?それとも…続く!