is Dis what you want?

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およそ二ヶ月ほど前、局地的に盛り上がったラッパーSeedaとOKIによるNIGOプロデュースのヒップホップユニットTeriyaki BoyzへのDisソング「Teriyaki Beef」
事の発端はTeriyaki Boyzのアルバム「Serious Japanese」の表題曲においてメンバーのVerbalのラップした内容とアウトロで微かに聞こえる声がSeedaとOKIへのDisに聞こえるというものだった。


事の発端


リアクション


そしてそんなDisに対して当のverbalからのアンサーは彼が主宰するポッドキャスト番組への出演依頼だった。
渦中の二人が面と向かって何を話すのか、ちなみにverbalはサイプレス上野をゲストに迎えたその前の放送回において日本にDisは必要かというテーマを語っていただけに、その内容に私はとても興味があった。
しかし結論から言うと内容は残念なものだった。
放送中ずっと判然しない態度でビデオの中の威勢のよさはどこへやらといった風のSeedaには、しかしながら同情の余地はある。
あれだけ曲で返せと主張したのに相手の番組に呼ばれて、しかも本人からあの曲は全くDisを意図していなかったなんて言われて、更にはアウトロの聞こえにくかった部分を聞こえやすくして聞かされたらそれは何てことはないただのナンパスキットだったのだから全く立つ瀬がないわな。
そして二人のラッパーとしての立ち位置、日本におけるヒップホップのあり方を巡る価値観が余りに違いすぎていたことも議論の盛り下がりに拍車をかけていた。
もちろん本来であれば価値観が違うからこその議論なのだけれど、この二人の場合はSeedaがあくまでプレイヤーとしてこの問題に取り組んでいるのに対して、Verbalはどこまでもビジネス志向。
マーケットがどうとか、日本の文化がどうとかいう話ばかりでミクロの視線とマクロの視線ではそら話はかみ合いません。
Teriyaki Beefは内容はもちろん単純に曲としての質も高かったので結末がどのように着くのかが楽しみだっただけに本当に残念。
ということで次はこちらに期待か!?