お気の毒内閣

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ガソリン暫定税率問題と道路特定財源の維持・撤廃、異例の空席となった日銀総裁人事、未だ噛み合わぬ衆参ねじれ国会、食の安全・チベットにおける人権侵害・その中で迫り来る北京五輪とこちらも問題山積みの中国との折衝と未曾有の政治的マターの波に翻弄される福田内閣
気がつけば支持率は23.8%(産経新聞)とガタ落ちで最早いつ総辞職があってもおかしくないところまで来ています。
問われるのは福田総理のリーダーシップであることは論を俟たないわけですが、果たして総理にそれはあるのか否か。
来月5月の6日に決定した胡 錦濤中国国家主席訪日の際の首脳会談がその試金石になるでしょう。
それが如何なるものであっても総理が日本としての確固たる姿勢を打ち出せるのかどうかにかかっています。もちろん中国の圧力に屈しないことを願っています。特に人が生きるうえでの大きな拠り所である信念を踏みにじったチベットにおける中国の蛮行は許されざるものです。日本の首長として恥じない決断を。
それにしても続々と湯水のように湧き上がって来るこれらの問題を目の当たりにすると福田総理に多少の同情は禁じえないものです。見方によれば完全に下野をしていた時期の自民党よりも今の自民党の方がある意味では受難の季節を迎えているわけで。そして当時も今も自民党に揺さぶりをかけているのが小沢一郎であることもまた興味深いところですね。結局日本の政治のここ20年は自民党対小沢の権力闘争の歴史になってしまうのか。いい加減世代交代してくれ!
ちなみに前の安倍内閣を評して「お友達内閣」なんてキャッチフレーズがありましたが、福田内閣にぴったりなのは「お気の毒内閣」、これしかないですね。誰が首長であっても簡単にはかわせなかったであろう問題ばかりに直面する内閣、本当にお気の毒様です。