Friends with benefits

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映画「ステイ・フレンズ」 11年 米
監督:ウィル・グラック
主演:ジャスティン・ティンバーレイク
   ミラ・キュニス




FWB(Friends with benefits)=セフレな二人が友情を超えて恋愛に至るまでを描く映画「ステイ・フレンズ
この手のジャンル映画としては出色の出来で大満足なわけですが、それもそのはずでこの映画は登場人物が数々のラブコメを劇中で批判しながら、自分たちはその改善点に解答を出しつつエンディングまで突っ走るというメタ構造になっているのです。
しかしメタ的に楽しめるのは何も映画本編だけじゃないということで、この映画の作り自体もメタ視点から見るとちょっと面白い。



マーク・ザッカーバーグを西海岸へ招き寄せた男、東海岸へ行く

映画「ソーシャル・ネットワーク」でショーン・パーカーを演じたジャスティン・ティンバーレイク。作中でfacebook創設者マーク・ザッカーバーグを東海岸(マサチューセッツ)から西海岸(サンフランシスコ)へ招き寄せた彼ですが「ステイ・フレンズ」ではLAの人気ブログサイトを運営する役としてミラ・キュニス演じるヘッドハンターのジェイミーに半ば強引に西海岸(LA)から東海岸(NY)へ引っ張り出されます。


ソーシャル・ネットワーク」でのロックスターっぷりが最高過ぎたレストランのシーン


それがまさか寝込みを襲われ落書きされちゃうなんてね。

ブラックスワンの争い再び!?

恋愛に冷めた面を持ちつつも大好きなラブコメ映画のセリフを完コピし、白馬の王子様を夢見るジェイミーを演じたのはブラックスワンナタリー・ポートマン演じるニナと熾烈な主役争いを繰り広げたミラ・キュニス。
ナタリー・ポートマンと言えば今作と同じく恋愛感情を持たないことを条件にアシュトン・カッチャーとヤッてヤッてヤリまくる映画「抱きたいカンケイ(原題:No strings attached)」が今年日本で公開されていることもあり、同じ男女の友情をテーマに扱った映画の主演同士ということで、どちらの方がよりエロさを見せつけられるのかで、すわ第二のブラックスワン戦争勃発か!?と場内緊張。ちなみに「ステイ・フレンズ」ではミラ・キュニスが男達に精神障害の烙印を押され、ナタリー・ポートマンは「抱きたいカンケイ」で医師の役という逆張り構造。


意外と(?)ベッドの上ではナタリー・ポートマンの方がタフだった。


ミラ・キュニスの彼氏から劇中劇でカメオ出演

残念な邦題ランキングでトップ独走の映画「寝取られ男のラブ♂バカンス(原題:Forgetting Sarah Marshall)」で主役を演じ、ヒロイン役だったミラ・キュニスを見事にオトしたジェイソン・シーゲルが今作では劇中で流れるミラ・キュニス演じるジェイミーの好きなラブコメ映画の主役として登場。今やスターの仲間入りをしたミラはもはや遠い存在に・・・。ちなみにこの劇中劇でヒロインを演じているのは音楽家・クインシー・ジョーンズの娘であるラシダ・ジョーンズジェイソン・シーゲルラシダ・ジョーンズは映画「40男のバージンロード(これもひどい邦題)」で恋人役ではないが共演済み。今や売れっ子のポール・ラッドはもはや遠い存在に・・・。



ざっと思いつくままに今作にまつわるトピックを書きだして見ましたが他にも監督のウィル・グラックの前作「EASY A」で主演だったエマ・ストーンがちょい役で出ていたり、なぜかショーンホワイトがカメオで出ていたりとネタが沢山仕込まれているので本編だけでなくそのあたりの事情を楽しむ映画としても面白いんじゃないかな。
スイーツなラブロマンス好きも、ゲレーツなブロマンス好きも、もちろんその両方が好きな人(俺だ!)も満足できる「ステイ・フレンズ」は、か・な・り・オススメです。