MANIFESTO

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アルバム「マニフェスト」 10年 日
アーティスト:ライムスター


オリジナルアルバムとしては4年ぶりとなるライムスターの新作は今までの家庭内手工業的なMummy-DDJ JINによるトラック作りは影を潜め
すっかりどの企業でも常識となったアウトソーシングを取り入れた挑戦的な一作になった。
その挑戦が一番わかりやすく、そして最も幸福な形で結実したのは8曲目の「ライカ ライカ」だろう。
この曲をプロデュースしたのは1989年生まれ、若干21歳のMonkey Sequence.19で、つまりライムスターの面々とは一回り以上の年の差があるわけだが
やはりトラックの肌触りがこれまでのライムスター的なそれと比べると全くと言っていいほど違う。
けれども、じゃあそれが不協和音になっているかと言えばそんなことは全くなくてむしろ宇多さんとDさんてやっぱスキルあるなぁと逆説的に思い知らされる。
そしてこの曲を白眉としてあとは最後までクライマックスが長く続いていく。
ヒップホップアクトとして大きなステージで戦える数少ない存在が日本における素晴らしいトラックメイカーをフィーチャーしていくことで多くの人に彼らの存在を
知らしめたことがこの作品の何よりの功績だろう。
そしてそんな精鋭達の作ったビートの上を堂々と練り歩くようにライムする二人は結局その実力の高さを誇示することに成功したという点において非常にしたたかな策士であることも忘れずに付け加えておきたい。



マニフェスト(初回限定盤)(DVD付)

マニフェスト(初回限定盤)(DVD付)

こちらは初回限定版。「Once Again」のリミックスが付いてくるのも魅力だけれど、それよりも付属のDVDにこそ注目したい。
「ラストヴァース」のPVが収録されたこのDVDは、ライムスの3人プラスPV監督の副音声が付いていてこれが5分弱しかない曲に対して20分以上も続くという、ほんとどうかしてる内容。
こういうところが信頼できるんだよね。
残ってるなら確実にこちらをゲットしましょう。


マニフェスト

マニフェスト

こっちは通常版。初回盤がなくても内容は太鼓判なのでやはりゲットしましょう。


バンクーバーオリンピック・スピードスケート男子銅メダルの加藤選手が自らを鼓舞するために聞いていたということで話題になったライムスターの復帰シングル。
これでさらに売れるのか!?売れて欲しい!!