今年の一冊

このエントリーをはてなブックマークに追加

昨日のイーストウッドと同じく今年の僕にとって大きな出会いだったのはアルボムッレ・スマナサーラ氏、さらに言えば初期仏教との出会いでした。
上澄みの辺りだけをすくい上げるような僕の仏教習熟度ではありますが、それでもこのテーラワーダ仏教を基にしたアルボムッレ・スマナサーラ氏の教えは驚くほどに明快かつラディカルで僕はすっかり虜になりました。
著作はいくつか読みましたがやはり最初に読んだこれが一番痛快な教えでした。



これは本当に読んでみてもらいたい。
宗教はちょっと…という人でも大丈夫。
なぜならこの本のなかでアルボムッレ・スマナサーラ氏はまず仏教は宗教ではなく、ただ字のまま仏の教えだから信仰はいりません。ただ実践すればいいのですと仰っています。
これが僕にはなにより効いた。
だからこの本の中で説かれている話が不思議なほど素直に愉快に受け入れられるのです。
あまりに突飛なことも説かれていますから荒唐無稽に聞こえることもあるかもしれませんが、そこを抜けて本当に真剣に物事を観察すると我々でもすこしは真理に触れられる気になります。
みなさんが一年の締めくくりに、または新しい年のスタートにぜひ澄んだ瞳で世界を見られますように。