いくない、いくない

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暗雲たちこもりまくりですね。
以下、読売オンラインより。

日米首脳会談後の鳩山首相の対応をめぐり、15日、与野党双方で批判や困惑の声が広がった。自民党は批判を強め、政府内でも日米関係の悪化を懸念する声が上がった。

 首相は13日の首脳会談とその後の共同記者会見で、沖縄の米軍普天間飛行場移設問題について「できるだけ早く」結論を出す、とオバマ大統領に語った。しかし、14日には記者団に対し、沖縄県名護市に移設する現行計画にこだわらない考えを示し、来年1月の名護市長選を見極めて判断する可能性を示唆した。

 自民党の石破政調会長は都内で記者団に、「首相の(大統領に対する)背信行為だ。(首相の衆院選前の主張との)整合性を取るため、『大統領との合意はなかった』と言ったとしか思えない」と厳しく批判した。

 大統領は14日に都内で行った演説などで、普天間問題に関する日米の外務・防衛担当閣僚級の作業部会について、現行移設計画の履行が前提となり、日本側も同意したと述べている。

 長島昭久防衛政務官はNHKの番組で、首相の発言に「正直びっくりした」と戸惑いを隠さなかった。福山哲郎外務副大臣テレビ朝日の番組で、石破氏から「日本と極東地域の平和と安定を名護市長選に絡めていいのか」と追及され、「(指摘に)同意する。市長選に委ねる話ではない」と答えざるを得なかった。防衛省幹部は「米側に恥をかかせてしまった」と困惑を隠さなかった。


もともと名護への基地移設は96年に日米で合意しているんですよね。
もちろんその頃からつい最近まで政府は自民党の政権だったわけですから自民にも負い目があるとは思いますが
今の総理は鳩山さんなのですから鳩山さんがしっかりとした答えを出すべきなのは言うまでもありません。
ちなみに今の沖縄県知事や名護市長は条件付きとはいえ基地移転に賛成していますね。
つまり民意が基地移転を選んでいる。
なのに鳩山さんは来年1月の名護市長選挙を、さらに言えば来年11月の沖縄県知事選挙の結果を待ってからと考えている。
でも、こんなことやりだしたらもう何も進まないですよね。
仮に今度の選挙で基地移転反対派が勝ったとする。でもそこで「いや、でも次の選挙で賛成派が勝つかもしれないから」なんて理屈が通じたら
選挙の意味なんてこれっぽちもないことになってしまう。
政治の世界に限らず一般の生活の中で考えてもおかしな理論で決断を先延ばしにして責任を回避しようとするのなら首相なんてやらないほうがいい。
強いリーダーシップとかいう以前の問題ですよね。
約束の破り方があまりにも強引すぎて驚きです。