Space Cowboys

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わたしとツタヤの2ヶ月に渡る蜜月関係のせいですっかり御無沙汰になっていたイーストウッド詣で…。
あの例のヤツが終了したということで今月からまた再会です。
で、今回わたしが観た映画はこちら。


映画「スペース・カウボーイ」 2,000年
監督 クリント・イーストウッド
主演 クリント・イーストウッド
   トミー・リー・ジョーンズ
   ドナルド・サザーランド
   ジェームズ・ガーナー


イーストウッド映画としてはかなり珍しく特撮が多用されていたり、そもそも話が宇宙に飛び出すほど大味な一品。
そのせいもあってか、わたしがイーストウッドの映画においてとても好きな要素である人間を描くということが疎かになっていたように感じます。
それでも一度は挫折するしかなかった宇宙への夢を70歳を目前にした老人達が果たすというのは設定としては悪くなくて、その証拠に昔の空軍仲間であったチーム・ダイダロスが再結集、そして若い宇宙飛行士に混じって訓練を積んでいくという一連のプロセスはそれなりに面白く鑑賞できたのです。
それが翳りだしたのは中盤以降から。この辺りから色々と描写の不足さが目立つようになってきました。
詳しく書くのは避けますがいくつかを挙げれば
・”トップ・シークレット”であるはずの計画がマスコミに流れたという事件を持ち上げたわりに…。
・計画の本当の姿が判明した際にその責任を取らなければならないであろう2人が…。
・計画遂行時にある人物が暴走するが…。
・クライマックスにならなければいけないはずのある人物の決断が…。
・そしてラスト…。


要は「これならアルマゲドン見ればいいんじゃん!」という結論。
やっぱりイーストウッドにはもっと小さな世界の話を丁寧に描いてもらいたいな。