燎原の火

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去年の終盤から吉川英治先生の「新・平家物語」を読んでいます。
ただ今十一巻まできたのですが、十巻がとても好かった。
話の中心は木曾義仲の入洛後から死に至るまでなのですが、彼と彼を取り巻く女性達の愛の激しさが凄まじかった。
戦場という死と隣り合わせのいわば非常事態だからこそかもしれませんが、とにかくどの女性も愛する男と添い遂げようと、その一点に恋の炎を燃やしてそれぞれに行動していく。
細かく説明するのは大変ですが、読むほどに女性の強さに胸が揺り動かされました。
巴御前・葵御前・山吹・冬姫、この四人四様の愛模様、凄いです。
ここまで来るには九巻という道のりが必要ですが読んでみてください。
それでは僕も最終巻まで頑張ります。


新・平家物語(十) (吉川英治歴史時代文庫)

新・平家物語(十) (吉川英治歴史時代文庫)