ランナーズ・ディライト

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おそらく38回目くらいのトライの末にこうして文章を書いている。

ランニング中は色々なことを考えたり感じたりしている。その大半は取るに足らないものばかりだが、その取るに足らなさも定期的に記録すれば、それはそれで興味深いのではないかと毎回考え帰宅してシャワーを浴び一息つく頃には文章をしたためる気力は雲散霧消、どこかへ飛んでしまう。その積み重ねがおそらく38回だ。

いや、38回というのは言うまでもなく誇張だし、実際はもっとたくさんの「まあいいか」がこれまでにあった。

 

それがなぜ今日に限って実際に文章になったかと言えば暇だからだ。

今日から心機一転ブログを書くぞ! なんていう決意は毛頭ない。

ちょっと書きたくなったから書く。それだけ。

 

ランニングをしていると体の調子、バイオリズムと呼ばれるようなもの、がよくわかる。今日はとにかく体が重くキレがなかった。昨夜10キロ走ったからだろう。

本当なら今日は短めの距離を早めのペースでスパっと走りたかったのに気持ちと体が一致しない。走っても走っても全然前に進まない。自分だけが孫悟空ばりに重力10倍の空間で修行、この場合エクササイズやトレーニングなんて言葉は似合わない、をしている気分。しんどいランだった。

それとは逆に今日はこのままどこまででも走れるんじゃないかと錯覚するほど体が軽くスピードを感じる日もあって、そういう瞬間に味わう高揚感はたまらなく気持ちがいい。ランナーズ・ハイと言われる状態はきっとこういうことだろう。

 

登山家とランナーはうんざりするほど質問される。どうして走る(登る)んですか?

やってみたら分かる。でも一回くらいじゃわかりっこない。だから大半の人はわかる前に辞める。そして周りにこううそぶく。

あんなのやってるのマトモな人じゃないよ。

 

それぞれがそれぞれに高揚感を感じることを楽しめば良いな。(Notシャブ推奨)