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Chronicle

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映画「クロニクル」
監督:ジョシュ・トランク
主演:デイン・デハーン


有名な役者は出てないし、監督もまだ若くて実績がないし、恋愛映画とか泣ける映画じゃないからなのかもしれないけど日本での公開がなかなか決まらなくて、決まっても東京だけの限定公開という悲しい公開環境で、関東近郊に住んでいない身としては「そりゃないよ〜」と嘆くしかなかった映画が反響の高さに押されてついに全国公開になった!ということで配給会社の英断に敬意を評して地方公開初日に見てきました。


こうやって期待が先行している場合、こちらが盛り上がり過ぎたがゆえに不幸せな出逢いになってしまうこともあるのですが、この映画はきっちり満足させてくれました。
しっかり面白いです。


主人公たちが不思議な物体との出逢いによって超能力を持つことになるのですが、あの物体は一体何だったんだ?とかそういうことには一切説明の時間を割かない潔さが良いです。それよりも超能力によってできることを色々見せてくれたのが楽しかった。
使えば使うほど超能力が強くなってできることも増えていくという設定がRPGっぽさがあっていいですよね。


今のアメリカのティーンのリアルな事情がわかる描写とかも多くて、やはり向こうの高校生活描写にはいつまでたってもアコガレを抱かずにはいられないです。
ホームパーティーのイケイケ感とか、自分がイケてないグループの一員だったらもうこれ以上恨めしいものもないんでしょうけど、オレたちが自慢されたいアメリカがスクリーンにあふれていてそこも楽しかったです。
個人的に「おおっ!」と軽く腰がシートから浮いたのは、パーティーシーンで主人公が超能力を使ってヒーローになるゲームがビアポンだったことです。ビアポンは高校生たちのパーティーでもやるくらいに市民権を得ているんだと知れてよかったです。
ちなみにビアポンについて知りたい方は前に紹介してるこのドキュメンタリー映画をぜひなんとかして観てみてください。これも最高です。


「ビアポン 〜世界一バカなスポーツ〜」


ダラダラともう少しつづけると、学校一の人気者であるスティーブが好きでしたね。
とにかくいいヤツなんだこいつが(笑)
着ている服もオシャレだし、人間的にも出来たやつだし、最初は政治家志望とか言って鼻持ちならないやつだとか勝手に思いましたが、とんでもない。ただのいいヤツです。だからこそ彼の優しさがアンドリューには届かなかったことがたまらなく悲しかったですね。
この映画を観て痛感したのはこじらせた童貞は犬も喰わないということです。結局終盤の悲劇の引き金ってアンドリューの童貞にまつわることですからね…。これは恐ろしいですよ。あの女の子がもう少しアンドリューに優しくしてあげたら、きっと違う未来があったと思うんですがね。
こればかりは女の子を責めるのも酷な話しなのでこれ以上追求しませんが、世の女性にはぜひ男のベッドでのしくじりには寛容であっていただきたいと、そんなお願いでこの感想文を終えたいと思います。