EDH in Mumbai, India

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インド、それは母なる大地に抱かれた寛容さに溢れる国。
赤信号は「注意して進め」のサインに則って歩行者を狩りにくるドライバーズ。
真っ昼間から日陰で眠るご老人とそれを死体でも運ぶかのように脇に寄せる労働者のコラボレーション on the street。
野良犬は側道の野グソに小便を放ち縄張り確保。これがインド名物Piss on Shit。池田勇人もびっくりの臭気倍増計画。


そんな国にはかつて非暴力、不服従を貫いた聖人がいた。
暴力、ダメ。ゼッタイ。
そんな国が贈るエナジードリンクはそんな聖人の教えを忠実に守る、優しさに満ちておりました。


さあ、それではいってみましょう!EDH(Energy Drink Hinpyoukai) イン(飲)インド!


TZINGA レモンミント味。



まずもって驚くのはパウチのパッケージ。
缶なんて野蛮だね、とでも言わんばかりにスタイリッシュな街飲み対応。
それでいてデザインについては従来のエナドリの範疇を超えることはしないところ、エナドリマナーに配慮が行き届いております。
それでは肝心のお味はと言いますと、これがなんとノー炭酸そしてほぼノー糖分。
エナドリが、要は過剰な糖分と炭酸の不協和音が織りなす暴力的活力注入剤であるという不文律を易易と打ち壊すまったく新しいエナドリ像。
それもインド人が愛好するミントを加えて後味はもはや異次元突破の超フレッシュな一品。
エナドリを飲んでいるのにまるで不健康になっている気がしない!
ちなみにこちらインドでは必須のベジタリアン対応でございますよってに。




つづいても同じくTZINGAからトロピカルフルーツ味の登場です。



これも普通のエナドリであればトロピカルフルーツなんて言いながら内容物は人工甘味料バリバリの「看板に偽りあり」を堂々とやってのけるものなのですが、しっかりフルーツしちゃってくれてます。
これ、エナジーが注入されてる感という意味では完全に落第なんですけど、ほんとうの意味で体に良い、結果的に健康になってエナジーが満ち溢れるという意味ではこちらが正解なんですよね、きっと。
まさかエナドリ探求の途上でエナドリの存在証明が脅かされるなんて・・・。
さすがインド。ただの飲み物リポートにも哲学的命題を投げかけてきました。
ひょっとするとここでいちど自分を見つめなおすときなのかもしれません。本当にあんな不健康なものをイン(飲)してばっかでいいのかよ、と。
さすがアーユルヴェーダの国。


さて果たして今後のEDHはどうなってしまうのか?
待て!次回!