越後妻有に行ってきました

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新潟県は越後妻有で開催されている大地の芸術祭の里へ行ってきました。この芸術祭はトリエンナーレといって3年に1度行われるのですが、実を言うと僕が行ったのはすでに芸術祭本番が終わった後で、すでに展示が終了しているものもあるという状況でした。


地方の町や村が芸術を通して観光地として人を呼び込むという取り組みで有名なものには香川県の直島を代表とする瀬戸内の島々による芸術祭があります。
僕は2010年の第1回瀬戸内芸術祭にも訪れましたがあちらは四方を海に囲まれた島ならではの景観自体が素晴らしく、また島々を船で渡りながらアート巡りをするという行為も刺激的でとても楽しかったという記憶があります。


一方でこの大地の芸術祭は四方を山々に囲まれた越後というロケーションでどのような体験をこちらにもたらしてくれるのか、瀬戸内とのそんな対比も含めて楽しめそうだと期待を持って向かいました。


初日は現場に着いたのがすでに夕暮れ近くということで、会場(と言っても全体で東京都並の広さがあるそうですが)の端の方にある津南地区にあるドラゴン現代美術館を目指すことに。
ここでまずこの芸術祭の洗礼というか展示方法に戸惑いました。それは展示物までの案内が極端に少ないこと。
「見せる気あんのか?」と思わず運営に対してじゃっかんの不信感を抱くくらいで特にこのドラゴン現代美術館は最初にして最大の難所でした。
もちろんこちらも事前の下調べが足りなかったかもしれませんし、ガイドブックなんかを持参しておくべきだったのかもしれませんが、それにしてもあまりに素っ気ないその展示方法には驚きました。(ひょっとすると芸術祭期間中は違ったのかもしれませんが)


だってこのガレージ横にあるあの階段、あそこが展示物への道だなんて絶対わからないですよ?!


結局しばらくこの当たりをさまよって、最後には近くの山小屋のおじいちゃんに訊いてなんとか辿り着くことができました。




現代美術館なんて名前ですっかり先入観を持ってしまいましたが、これは登り窯と言って中国福建省から移築されたもの。芸術祭中にはじっさいに火を起こして使用したりもしていたそうで、それはぜひ見てみたかったなと思わされるくらいに何というか奇妙な佇まいをしていました。
ちなみに美術館という名前も決してミスリードではなく、この窯の中に作品を展示することもあるそうです。


色々とあったけれど、面白い作品も見れたし夕景もキレイだったので結果的には大満足の初日でした。