おかえり、イハ!

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Smashing Pumpkinsスマッシング・パンプキンズ)のギタリスト・James Iha(ジェームス・イハ)がソロデビュー作にして腐朽の名盤と誉れ高いアルバム「LET IT COME DOWN」からなんと14年ぶりのセカンドアルバム「LOOK TO THE SKY」をホワイトデーの3月14日にリリースしました。


しっかし、14年ですよ。
それも前作は客観的にそして控えめに言っても男性シンガー・ソングライターのソングブックとして確実に音楽史に残るであろうエバーグリーンな作品でしたし、個人的にも思い入れたっぷりで、今でも折に触れ聴き返すことがあるくらい大好きな1枚なのでぐうぜんお店で新作を見たときにはそれはもう驚きました。小躍りするくらい喜びました。


新作の紹介の前にまずは前作「LET IT COME DOWN」のオープニング・ナンバーである「Be strong now」を聴いてもらいましょう。



爽やかですね〜。
ビデオカットされているものが他に見つからないのでここでは取り上げませんが、このアルバムには他にも「Sound Of Love」とその名の通り愛に音があったらきっとこんなメロディなんじゃないかなと思わせてくれるくらい甘酢な名曲や、小気味の良いリズムとホーンの音色をバックに女性の嫉妬心を可愛がる「Jealousy」など、とにかく全編に渡って非常にパーソナルな歌達が並んでいました。


そして今作「LOOK TO THE SKY」ですが、1枚目からのぬくもり溢れる音作りやメロディセンスの良さはそのままに、ベースラインを補強して疾走感と力強さを増したカッコイイ・イハになっています。


まだアルバムからのビデオカットがこれしかないのでまずはこちらを取り上げておきましょう。
アルバムでは3曲目になる「To Who Knows Where」のティザー版です。(フルバージョンは後日来るみたい)



個人的なハイライトはイハのソロキャリアの中では少し変則的な音作りを施した7曲目「appetite」を経てから来る8曲目「Gemini」でしょう!
自分が双子座だってこともあるのですが(笑)メロディの立ちっぷりと疾走感、純真なティーンを思わせるロマンスに溢れた歌詞がどストライクです。


前作のようにアコースティックな音色を基調としている音楽が好みの方にとっては少々ロック色が強まっているように聞こえるかもしれませんが、前作と同じく春の陽のような暖かさとキラキラ感はまったく損なわれていませんし、イハがあれから14年の歳月を経てもなおフレッシュなままでカムバックを果たしたことは疑いようもないと思っています。
前作が好きだった人なら間違いなく聴くべきだし、前作を聴いたことがない人は、そちらと合わせて楽しむのがオススメです。


LOOK TO THE SKY

LOOK TO THE SKY

レット・イット・カム・ダウン

レット・イット・カム・ダウン