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Korean Invasion?

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主にインターネットを情報収集の場にしていると頻繁に出くわすのが韓国についてのトピックとそれに対する激烈な反応コメント。(そこから派生してアンチフジテレビ的なものも多いですね)
特にヤフーのコメント覧での嫌韓コメントに対する「そう思う」ポイントの高得点ぶりには一種の団体芸とでも言うべきチームワークの良さに感動します。
この手のコメントが溢れているインターネット世界に時間を費やしていると、どうやら日本のメディアによる左翼的な工作が行われており日本はこのままだと半島に乗っ取られるという気がしてきます。


ここからが本題です。
僕はこれから「そんな工作はないんじゃない?」という意見を表明します。
この意見には信頼に足るデータや事実に裏付けされた理屈はありません。
僕は業界人ではないし、政府からの情報筋も持っていません。
その手の報道を熱心に集めて分析を行なっているわけでもありません。
ただ自分の生活の中で出会った事柄とそこからぼんやりと推論した末にでた結論です。
政治的な思想の押し付けだとか特定の企業を擁護または非難したいという意図は全くありません。


ちなみにですが僕は韓国には行ったこともないし、日本で流行している韓国文化にもまったく興味がありません。KARAや少女時代というグループ名こそしっていても曲は自発的に聞いたことは1度もありません。というか1曲まるっと聞いたことがありません。
飛行機の機内放送で母国語で歌うBIG BANGを聞いて実力あるなぁと思ったし、Standing Eggというミュージシャンに関してははっきり好きだと思いました。(Standing Eggは本当にいいと思うので聞いてみてください)
大切な事なので何度でも言いますが、政治的な思想の押し付けや特定の企業の擁護または非難という意図は全くありません。


「工作はないんじゃない?」と考えたのはたった1つの出来事が理由です。
(たった一つの事柄で全てを語ることに無理があることは百も承知)


それはちょうど1週間前に来たベネズエラ出身、クロアチアで働いて、日本のとある会社で僕の2つ隣の席に(←いまここ)というプロフィールの彼。
縁あって彼の到着翌日に彼がこれから生活する街を案内したり一緒にご飯を食べたりという役目を仰せつかったのですが、彼が日本の街を歩いていて印象的だと言ったことの1つが「街で流れている音楽の多様性」でした。
日本で流れている音楽を聞いた彼は衝撃の一言。
「日本でもK-POPは人気なんだね」
「・・・ん?」
クロアチアでもK-POPはめちゃ流行ってるよ。僕は興味ないけど同僚がいつも職場で流しまくってたなぁ」


ここから僕は、K-POPは別に日本だけを狙って売り出しているわけではないし、この文化的洗脳によって日本を政治的思惑という意味でどうにかしたいなんてことはやっぱり考え難い、と感じました。
そうではなく、そこにあるのは国からなのかいち私企業からなのかはわかりませんが、とにかく強力なプロモーション戦略とそれにかかる投資費用、そしてそこから還元されるであろう利益への期待でしょう。


国内だけで音楽が産業として成り立つ日本とは違い金を稼ぐ術を国外へ求めなければ産業としての旨みが少ない韓国音楽界。
単純に2倍以上の差がある人口を考えれば市場の大きさの差も歴然。
常に新しいもの刺激的なものを提供することで金を稼ぐ大手メディアがそんな思惑に便乗し、多額のプロモーション費の見返りにメディアで大々的に取り上げれば双方一両得。


最近、少女時代がアメリカの老舗人気番組であるThe Late Show With David Lettermanに出演したそうですが、このために韓国音楽界が投資した額は相当なものだったんじゃないでしょうか。(パフォーマンスを見た人の反応を聞くに、この投資はひょっとすると実を結ばないかもしれません。)


国内のとある大手メディアが、その左翼的な思想を達成するためにK-POPを代表とする韓流コンテンツをひいきしているのではなく、「それは金になる」という極めて打算的な理由が現状を招いているようにみえます。


世界第3位の経済規模と1億人以上の人口を持つ日本という国は世界的に見ると実はかなり特殊な市場形態をしていて、わざわざ手間をかけて海外に出ていかなくても国内だけで稼ぐことができる。そこから生み出されるものが誰をターゲットにしているかは言うまでもありません。別に世界的に流行の音を作っていなからダメなんて言いませんよ。
むしろどんどん特異な方向に向かうほうが面白いでしょう。(ヒャダインの音楽がどれだけオリジナリティに優れていることか!)


この2年の間に北米・南米・北ヨーロッパ・東アジア・中央アジア・南アジア・オセアニアを2度ほど周りましたが、多くの国の空港内や空港から街へ向かう道路脇にある大きな広告で一番目立っていたのはSAMSUNGでしたし、街中には立派なショウルームがあることも少なくありませんでした。
NYのTime Warner Center内のSAMSUNGショウルームからは彼らの本気度が感じられました。


僕はグローバリゼーションという言葉もそれが作り上げている今の世界もあまり好きではありません。
なので外へ出ない日本がダメで韓国は良いなんてことを言う気はさらさらありません。
けれど、「韓国が日本に文化的・思想的侵略」的な物言いはあまりに近視眼的過ぎるでしょう。
彼らは世界という市場にかなり賭けています。そうでなければ国が食っていけないから。
その一環としていまK-POPが日本で猛威を振るっている。それ以上でもそれ以下でもないと僕には感じられます。


韓流ばかり流さず自国の文化を!という主張には同意します。
しかしその裏に安易な思想的対立や陰謀論めいたものを組み込むことには賛成しません。
それよりも経済的な価値観が世界を規定する現代の風潮への挑戦のほうがよっぽど根源的なトピックだと考えます。