富士宮焼きそば

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僭越ながらB級グルメ好きを自称しているだけに、いつか行かねばと思っていた町、それが富士宮
言わずとしれたB級グルメの祭典「B-1グランプリ」において第一回大会、第二回大会を連覇した由緒ある(?)B級グルメだ。
富士宮へは東京から新幹線こだまで新富士駅まで。そこからすこし離れた(これがほんと微妙な距離でタクシーで行くにはちょっと近すぎるけど徒歩だとちょっと遠い)JR富士駅に移動しそこからJR見延線で富士宮へとじゃっかんアクセスし難いのは否めない。もちろん他にも行き方は多々あるだろうが筆者は上記のルートを選択。新幹線以外に特急を利用しないのならこれが最も安価で早いと思われる、というか某アプリがそのように言っております。
とはいえ富士駅から富士宮までのローカル線チックな旅は心地よく、目的地までの6駅は雄大な自然と駅によって開くドアが制限されたりするというルールを楽しめた。ちなみに肝心の富士山は曇天のためおぼろげにしか見えなかった。


今回の目的地はお宮横町にある富士宮やきそば学会アンテナショップ。
2時間弱しか滞在時間がとれなかったために食べ歩きはあきらめて一択を中心地に決めた。
活気のない駅前に比べると、お宮横町へ向かう道すがらは富士宮焼きそばののぼりや、明らかに今し方そばを摂取したばかりとおぼしき観光客の方々とすれ違うことも多く、B級グルメの地域振興に対する寄与の大きさが垣間見られた。
駅から徒歩で10分強、目的地に到着。


静かな町の中でここだけ活気がある。
道路に面した入り口から奥行きはおよそ200m程度だろうか、焼きそばだけでなく静岡の名物がいくつか販売されていた。
お目当てのアンテナショップはその1番手前側にあったのだが、念のため奥まで様子を見に行くと一軒だけ行列が出来ている店があった。
それが今回紹介する「すぎ本」だ。


お宮横町とは別に本店が近くにあるようで、看板が表すとおり富士宮では老舗の有名店。
早速列に加わり待つこと数分で注文が通る。しかし作り置きはしないという主義のもと営業されているためここから焼き上がるまでに結構な時間がかかる。
おそらく20分くらいは待っただろうか、お店の中から名前を呼ぶという原始的な方法で注文の品が手に入った。


富士宮やきそば富士宮やきそばであるためには様々条件というか特徴があるようだが、もっとも顕著なものは麺のコシに尽きる。もちもちとした麺の食感は今まで食べたやきそばとは明らかに異質だ。
さらにこの店では具材にイカを使用しており、それがまた噛むという快感を助長する。
ソースはやや甘め。しつこくなくそれでいてコクのある芯の通った味。
文句なく美味い。オススメだ。


食後にはお土産屋で見つけたこいつを摂取。

見た目の感じにちょっとハプニングを期待したが、これがどうしてかなりイケル。
コーラの甘みとお茶の甘みがまったく反発せずに同居しており、後味の爽やかさはちょっとクセになりそう。
炭酸でスッキリしたいけどコークのように炭酸がきつかったり甘さが強いのはちょっと、という女性には特に試して欲しい。


今回は急ぎ足で駆け抜けただけだったがこの町にはそれこそ膨大な数の焼きそば屋があるし、今度はじっくり腰を据えて再訪したいと思う、そんな町だった。
バーガー食いとしてはこいつも無視できないし。