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Casino Jack and United States of Money

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映画「カジノ・ジャック 〜史上最悪のロビイスト〜」 10年 米
監督:アレックス・ギブニー


アメリカ議会史上最悪のスキャンダルと言われた、大物ロビイスト、ジャック・エイブラモフの議会わいろ事件、およびカジノ関連詐欺事件を描いたドキュメンタリー作品。共和党の下院の前院内内総務であったトム・ディレイ議員の逮捕劇を含め、アメリカの政界の汚職を深く追求する。


アメリカ政治の重要プレーヤー、それがロビイスト
政治家に直接陳情することで政策に少なくない影響を及ぼすれっきとした職業だ。
真価を発揮するのはマイノリティ達の声なき声を届けるとき。
多数派に支持されることで議席を獲得するという根源的に平等とは相容れない成り立ちで政治家が生まれるいじょう、多数派の声だけが政治に反映されないようにする必要があるのは自明の理。
その点でロビイングという制度は大いに意味を持っている。
しかし、利あるところによこしまな意志の巣くうのが悲しい人間社会の摂理。
ジャック・エイブラモフはその類い希な交渉術と人心掌握術で次々に共和党の大物議員と懇意になっていく。
そしてアメリカ政治に対する隠然たる影響力を傘に次々とマイノリティ達から金を巻き上げていったのだ。
弱きものを救うための制度を悪用して私腹を肥やす。
そのためにこの制度自体が批判の対象になってしまうなら何よりそれが許せない。
正直者がばかをみる世の中だけは全力で否定してやる。