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The Business of Being Born

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映画「ビーイング・ボーン 〜驚異のアメリカ出産ビジネス〜」
監督:Abby Epstein


アメリカの病院や医療保険のビジネス化によるゆがんだ医療の現状を追う。いかにアメリカの医師が金儲けのために不必要な帝王切開や促進剤を使っているかなど、隠された事実に迫り問題を提起する。
from 松島・町山 未公開映画際HP


足の指がちぎれそうなほど寒い冬にふと思う。
「昔の人はこの寒さを暖房器具も高気密設計の家もなしにどうやって堪え忍んでいたのだろう」
今の地球は温暖化しているそうだから、その寒さはさぞかし厳しかったに違いない。
出産についても同じ考え方をしていた。
今は妊娠から出産まで最新の技術や科学があって良い時代だなぁ、と。
するとこの映画にそんな認識を完璧に叩き直された!
一番驚いたのは病院での出産で妊婦さんがとる姿勢(仰向けになって股を前回に開いて‥というやつ)。
これは子供を産むのに効率的なのではなく、医者が作業をするのに都合がいいだけだなんて。
もちろん寝転んだ状態でのお産が常に悪いわけではないのだが、少なくとも股をおっぴろげてさらにその足が閉じないように固定させるのは決して妊婦にとって息みやすい状態ではないそう。
それよりも赤ちゃんの動きに合わせて骨盤を動かしたり、直立の状態でいる方がよっぽど効率的だというのは考えもしなかった。
上で例にとった事実ひとつ取ってみても特に意識するわけでもなくまさにすり込まれた思い込みは怖いもの。
そしてこの思い込みがどのように醸成されていったかと言えばその裏にあるのはやはり金にまつわるきな臭い動き。
要は病院としては自然分娩でじっくり時間をかけられるよりも薬を投与したり、最終的には帝王切開でさっさと仕事を終わらせる方が儲けになるということだ。
これは医者の立場が複雑なアメリカならではの問題ではあるけれど、大切な命が関わっているだけに出産についての選択肢を増やすという意味でもたくさんの方に見てもらいたい。
目からウロコ体験間違いなし。