LAST CUP The Road to the World Series of Beer Pong

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映画「ビアポン 〜世界一バカなスポーツ〜」
監督:Daniel Lindsay


アメリカの大学生を中心に若者の間で流行り始めたスポーツ(?)「BEER PONG」の全国チャンピオンシップを追った作品。2007年の大会開催までの裏側や優勝候補チームへの密着、チャンピオン決定の瞬間までをドキュメントする。
from 松島・町山 未公開映画際HP


あいつらにまた会いたい!!
見終わった後どころか見ている最中にそう思えるほどこの映画に登場する全ての男達の愛すべきボンクラぶりに笑いを超えてなぜか感動すら覚えてしまった。
相手のカップ(ビール入り)にピンポン球を投げ入れるだけの競技(入れられたらビールを飲むというルールがこれまたボンクラ感を助長)に己の生活を賭ける男達。
そのどれもがまるで漫画のキャラかと思うほど多種多様で濃い。
無職の筋肉バカ、地元の野球チームだけが生き甲斐のデブ、自信家を装うも神経質で気弱な自称チャンプ、全てを数値化し分析する理系学生、やたらと強いし弁も立つが絶対主役になれないルックスの二人組などなど挙げればキリがないほど誰もが魅力的。
この映画を見て為になることは何もないかもしれない。
しかし、試合に負けて膝から崩れ落ち、しばらく放心状態のままで絶望を顔に浮かべるほどあなたは何かに夢中になれているだろうか?
何事にもクールに振る舞うスマートな人間には持ち得ない大切な何かを彼らは見せてくれる。
カッコワルイ、がカッコイイ。僕たちに勇気をくれるこの言葉を彼らはキラキラの心で体現してくれている。