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Guerrilla: The Taking Patty Hearst

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映画「パティ・ハースト誘拐」 04'米
監督:Robert Stone(ロバート・ストーン)


1970年代初頭、アメリカにセンセーションを巻き起こしたパティー・ハースト誘拐事件に鋭く焦点を絞った作品。巨大な財閥であり新聞王であったハースト家の娘であるパティー・ハーストは、ゲリラに誘拐された後に洗脳され、実際の略奪事件に犯人側の一員として登場するのだが・・。
from 松島・町山 未公開映画際HP


1970年代初頭。
世界各地では左翼過激派によるゲリラ活動が盛んに行われていた。
連合赤軍(日本)、ドイツ赤軍(ドイツ)、赤い旅団(イタリア)などが名高いところ。
そしてアメリカにもやはり活動家達はいた。
彼らの名はシンビオニーズ解放軍(SLA)。
このドキュメンタリー映画は彼らの活動を克明に記録して…という側面はもちろんあるのだが、話の推進力は彼らが活動を優位に進めるべく誘拐したパティ・ハーストの数奇な運命の記録だ。
とにかく随所に織り込まれる実際の映像や音声が生々しい。
特に始めは恐怖と混乱に満ちた声で家族へメッセージを送っていたはずのパティ・ハーストが次第に家族の消極的な貧困者への救済措置をなじり出し、終いにはSLAへの参加を宣言する音声などは背筋に寒気を感じてしまった。
極限状態で人はここまで変わってしまうものなのか…。
だからこそ現在のパティの姿が最後に紹介されたときなどはとてつもない違和感を禁じ得なかった。
いや、もちろん彼女が被害者の一人であることは理解しているのだけれど。