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Not Quite Hollywood

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映画「マッド・ムービーズ」 08'豪・米

監督:Mark Hartley

近年注目を集め始めているオーストラリア製作の“ジャンル映画”。オーストラリア人の俳優や監督のインタビューに加え、デニス・ホッパークエンティン・タランティーノたちがオーストラリア産B級映画への思いを語り、オーストラリア映画産業の歴史を振り返る。
from 松島・町山 未公開映画祭HP


B級映画
この定義は人によってまちまちなのかもしれないが、ここは一応日本未公開映画の伝道師・町山智浩氏の言葉を引く。
B級映画とは低予算で作られた映画」とのこと。
もともとこのBという格付けは昔の映画館での上映方式に因るところが大きい。
その昔、映画館では映画を2本セットで上映することが普通だった。
その際、目玉となるビッグバジェットの映画をA、もう一本、1時間程度の上映時間で制作されたものをBという区分けで上映していた。
その区分けがいつしか低予算映画=B級映画という呼称になったそうだ。
一体どれくらいの予算を差して低予算というのかは分からないがハリウッドのそれと比べると国内の映画なんて大体がB級映画と呼ばないといけなくなってしまうのでは?とすら思えてくる。
悲しき日本映画界の現状。


それじゃあ他の国は?と目を外へ向けるとありました、政府がお金を出して映画制作に乗り出していた国が。
それはオーストラリア。
大自然と大自然と大自然以外に国外へ向けたアピールポイントがなかったことを危惧した時の政府は国を挙げた文化振興政策に着手。
その政策で最も有名なものがオペラハウス、と聞くとしっかり政策が結果を残したな、と思えます。
しかしその裏でとんでもない遺産を残していました。
それは、やたらと裸のオネーチャンは出るわ、血は吹き出すわ、大爆破シーンが連発するわのいわゆるB級映画
このマッド・ムービーズはそんなオージーB級映画を特集したドキュメンタリー映画なのですが、まあここで紹介される映画の酷いこと酷いこと。
こんな映画群に国が資金を提供してたっていうんですからオーストラリアって最高ですよ!!
だって、ここで紹介された映画の大半は時の流れに埋没していったかもしれませんが、そんな礎があったからこそ今ではハリウッドを代表する役者がこの国から輩出されてるという事実もあるわけですからね。あと、マッドマックスも。
お隣の韓国だって国が確固たる政策として映画制作に乗り出したらハリウッドでリメイクされた作品まで含めて百花繚乱、色々な映画が国外へ立派な商材として輸出されているわけだし、資源(ハード)で食えないなら文化(ソフト)で食っていけるようになれば国として活路を見いだせると思うのですが。


ハリウッドに憧れて結果的にハリウッドよりもトンデモな映画を作ってしまった豪州の底力に感服いたしました。