ERA
なんだか岡本太郎づいていて、このアルバムを思い出しました。
中村一義 - ERA
- アーティスト: 中村一義,サー・E.エルガー
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2000/09/06
- メディア: CD
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なぜこのアルバムかって?
そりゃあこんなジャケットだもの。
そして久々に聞いているわけですが、今でも全然効くわ。
感受性爆発ーーーーー!!
発売当時は作者である中村一義本人も「僕はこのアルバムを作るために生まれてきた」といった旨の発言をするくらいの大作。
そして実際にその発言に負けない充実ぶり。
もう全編通して良い曲だらけですが、ここではPVのあるものを紹介。
ショートホープ
くるりの岸田繁をギターに迎えて演奏される疾走感に溢れたショートホープは「つまらねぇ」から始まる歌をすぐ次のラインで一気にポジに転換する力強さと「この一瞬が永遠というものだから」という岡本太郎イズムに則ったロックチューン。
中村一義の曲はつい一緒に口ずさみたくなる語感の良さが魅力だが、この曲はその最たるもの。
君ノ声
当時、某車のCMに使われていたりもした(本人も出演してた)中村一義のメロディメーカーとしての魅力を堪能できる一曲。
あのクラシック威風堂々を大胆にアレンジした威風堂々pt1、pt2や祝祭ムード満天でそれまでの中村一義にはなかった様々な音がごった煮になった(そしてこの曲がこのアルバムの音と思想の指針にもなっている)ジュビリーなど、バラエティに富んだアルバムの中ではシンプルとさえ言えるストレートなラブソング。
それでも「祈りにも似て否なる話題を持って」なんて気の利いた言葉を紡ぐのはさすがの一言。
あと、オフィシャルのPVではないですがどなたか作っていたのでこのアルバムで一番重要な曲である「ゲルニカ」も紹介しておきます。
虚無の極致。なのに心が揺さぶられる。中村一義の数ある名曲の中でも屈指の名曲。
アルバムという単位で音楽を聞くことが堪能できる傑作。
たまにはじっくり腰を据えて一つの世界にひたるのはいかがでしょう?