直島

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今や日本を代表するアートの名所となった直島は人口わずか3000人超の大きいとは言えない島。
それでも訪れる人の多さから港にはまだ新しさの匂いがする現代的な建物が建てられて行き来する人を出迎えていた。
「直島は混むから早めに行こう」
という同行者達のプランに沿って女木島から直島まで船をチャーター。
朝だというのに刺すような日差しを肌へと照射する太陽に急かされて我々は一路直島へ向かう。
ちなみにチャーター船は大きい船ではないため人数制限があるが、それでも10人くらいで乗れば交渉しだいではあるだろうが一人500円〜くらいで乗れる。
下手に高松港で乗り換えをするより早くて安い。





そして直島に着いた我々はまだ朝の9時前だというのに人が溢れる港から最初にして一番の目的地である地中美術館へ向かった。

館内は写真撮影禁止のためお見せできないが、とにかくこの美術館、これでもかというほど無駄をそぎ落としたミニマルで無機質な建物でありながら外界、特に空との繋がりの強い作りになっていて館内の至る所が自然の光を取り入れて作品を彩っている。
しかしその中で異彩を放つのがライティング・アートを得意とするジェームス・タレルの展示物で、彼の作品はまるでそこだけが異世界のような完璧な空間を作り上げていた。


受付から美術館までのこの道のりも作品の一部だ。



美術館からまたバスを乗り継いで次に我々が向かったのは、島内の集落の古民家に現代美術のインスタレーションを組み合わせた「家プロジェクト」の集まる本村地区。
13時前に着いたにも関わらず既に安藤忠雄設計で前述したジェームス・タレルの作品を展示している「南寺」の整理券は配布が終了していたため見ることができなかったのが心残りではあるが、それ以外でも「石橋」のトラディッショナルな佇まいや「はいしゃ」の混沌など見るものは多かった。


最後に向かったのは直島の今を象徴しているといっても過言ではないベネッセハウス。
宿泊施設でもあるこの建物も設計したのは安藤忠雄氏。
展示物もさることながらやはり贅沢な空間の使い方と完璧に計算された無駄のない作りで出来た建物の美しさに見とれてしまった。


島に帰ると近くの屋島に虹が。


こうしてまた夏が深まっていく。