Absolute Power

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映画 「目撃」 97米
監督:クリント・イーストウッド
主演:クリント・イーストウッド
   ジーン・ハックマン


話の構成というのは難しいもので。
開始早々の取って付けたような人物説明や背景説明は白々しいし、かといってそれらがないままに
話が進んでいっても、はてなマークを抱えながらの視聴は話に入り込めない。
前者のように先に登場人物達の状況を描く話なら、いかにそれをわざとらしくなく自然な流れとして
描くかが肝だろうし、後者のように後から少しずつ状況が明らかになっていくのであれば
それに相応しいだけの驚きみたいなものがあって、最初にあったはてなが一気に氷解しないと不味い。
その点で言えばこの映画の構成は間違いなく後者に属する。
そして見事に驚かされた。
とは言え最初の30分くらいはちょっと置いてけぼりを食ったけれど。話が唐突すぎてね。
あと、日本語字幕で映画を見るときの宿命かもしれませんが途中で何気なく写った看板なんかに訳文が付くと
「これが伏線か…」
と予想できてしまうのが悲しいですね。
明らかにそれとわかるもの(お馬鹿アクション映画にありがちなドアを閉めたらその表側にDangerの文字がデカデカと書かれている)
とかは日本語訳が付いていると逆におかしみが増すのが鑑賞時の楽しみでもありますけど。
なんか映画の内容よりも、映画の作り自体の分析に目がいく映画だったなぁ。
俺の見方がひねくれているだけかな?