Gray sky gray

このエントリーをはてなブックマークに追加

6月28日。
レース開始は朝5時ということで3時前には起床。そして3時半には出発。
外は一面の霧です。


4時前に会場に着いて準備を整えます。
することはまず55キロ地点のレストとゴール地点で受け取る荷物を預けることと、30キロ・65キロ・80キロに準備しておけるスペシャル(ドリンクやゼリー等)を預けることです。


ちなみに僕はレストには何も預けずにそれぞれのスペシャルにコーラとエナジーゼリーを2本程度預けました。
深い霧の中でストレッチなどをしてそのときを待ちます。

そして5時前になると続々とスタートラインに人が集まります。
開会の挨拶のようなものが済んでゲストの太平サブローさんのメッセージがありました。
サブローさんは過去3度サロマに挑戦しているようで、一度目こそリタイアでしたが2度目3度目は見事完走しています。そしてメッセージがとてもよかった。さすが喋りを生業にしている人は違うなぁと思いましたよ。
「フルは完走すると2,3日嬉しいです。でもウルトラは1ヶ月くらい嬉しいです」って最高の表現でしょう。


そしていよいよスタートです。
結局霧は晴れないままで始まりました。が、走るぶんには涼しくて最高の状況。
まずは会場周辺をグルリと廻って5キロを消化。
そこからがいよいよ本番といったところ。
オホーツク海と湖に挟まれた道をぐんぐんと進み竜宮台という先端部で折り返し。この辺りで17キロくらいでしょうか。
ペースは常に1キロ6分。心肺的には全く負荷はかからないので一緒に行った先輩と終始喋りながら。というかそうでもしないと気分がまぎれなくて辛いです。
25キロ通過あたりからいったん農道へと突入します。堆肥の香りに包まれて気分はハイ!?
そして30キロで一度目のスペシャル投入。疲れた体にコーラが効きます。
ってあまりみんなコーラは飲まないみたいで沿道にいた地元の人が「うわっ。コーラだよあの人」と言うのが聞こえました。
糖分補給に最適なのにな、コーラ。別に早く走るわけじゃないならオススメです。
35キロあたりから農道を抜けて何の変哲もない国道に出ます。普通に車も走っているからみんな脇に一列になってまるで自ら死への階段を上る狂信者の一団のよう。

ここからはダラダラと続く坂道です。急じゃなくても上りはキツイ。
そしてやっとのことで40キロを通過。
しかしここで僕の身に異変が発生。実はわたくし練習の段階から右ひざの靭帯を痛めておりそれがここで爆発したのです。
20キロあたりから導火線に火がついたことは判っていたのですが思いのほか早い爆発でした。
しかたなくフルの地点からはとぼとぼと歩くことにしました。
しかしそうなるとさきほどまでランナーの味方だった涼しさが凶暴な冷気になって襲い掛かります。
見ず知らずの遠い地で疲れと痛みにボロボロになった体には酷な仕打ちです。
正直このときばかりは寂しくてやりきれませんでしたよ。何やってんだ俺、と。
往生際の悪い僕はそれでも結局そこから15キロ弱歩きまして55キロのレスト・ステーションで無念のリタイア。
初めて収容車に乗りましたが、雰囲気悪いですね(笑)
まあそりゃそうならざるを得ないですけど。それにしても空気が重い。
そんなこんなで僕のウルトラマラソン初チャレンジは55キロで見事に花散りました。
でも今回の経験でだいぶ掴みましたよウルトラマラソンの何たるかはね。
ということでいつになるかはわかりませんがいつか必ずリベンジします。
でもまずは右ひざの治療が急務です。しばらくは走らないので時間ができるなぁ。
ちなみに大会が終わった帰り道にはすっかり天候回復でした!
おめでとう!