伝説の男

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John Legendの3rdアルバム「evolver」を聞く。
以前にここでも紹介したOUTKASTAndre3000フューチャリングした先行シングル”Green Light”の影響もあってか今回のアルバムは一体どうなるだろうという思いもあったが、結局あれはあれで一つの飛び道具でしかなかった。
つまり基本線は今まで通りのJonh節を堪能できるということ。蛇足だがあの曲は大好きだ。
それでも今までに比べるとゲストの参加が目立ち、そしてこれが今までにない味になっている。
前述したAndre3000を筆頭に、NeptunesのPharellをプロデューサーに迎えてKanye氏が客演した”It's Over”はPharell得意のスペーシーなトラックにJohnのソウルフルな歌声が乗って気持ち好い高揚感がある。この感じは今までの彼の作品にはなかった。
Brandyが客演した”Quickly”とJohnが主宰するHomeschool RecordからデビューしたEstelleを迎えた”No Other Love”はそれぞれにゲストに合わせたJohnのエスコートが光る。
個人的にはBrandyの方が声質の違いが鮮明でそこが好い。イントロから1st Verseの音数が少ないところが特にツボ。
他にも”Everybody Knows”や”Cross The Line”等安心して聞ける良曲多し。
iTunesで曲単位で買うならゲスト参加曲だけはマストで。
ちなみに”If You're Out There”という曲はオバマ氏の応援ソング的な意味合いを持っているそうなのだが、向こうのミュージシャンはそこらへんを鮮明に出す人が多くて面白い。
文化の違いって言えばそれまでだろうが(いわゆる2大政党制の確立においてや政治的イデオロギーの許容性において)日本でももっと文化人達が自分の思想を明確にしたらいいのに。


Evolver (Snys)

Evolver (Snys)