雨の月曜日

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外はそぼ降る雨で今日は休足日。本当は走りたかったが、休むことも練習と割り切る。これが大人のマナー。なんのこっちゃ。
浮いた時間で映画を一本。


"Super Fly"
監督:ゴードン・パークス・Jr
主演:ロン・オニール
音楽:カーティス・メイフィールド


ピンピン・ハスリングムービーのさきがけというのは曲解だな。むしろこれはそんな生活を否定した男が、しかしながらそれをきっかけにしかその生活から抜け出す術を見出せないというジレンマを描いている。でも実はプロットはそこまで面白くはなかったかな。クライマックスもいまいちカタルシスにかけてたし。もちろん今の視点で見てしまうというハンデはあるが。それよりもこの映画の魅力はもっとカルチュアルな側面にあるだろう。まず音楽が下手したら映画本編よりも目立ってるくらいで、実際にカーティスは本人役で演奏まで披露している。そして衣装。これが凄まじくファンキー。主役のプリーストもさることながら、ポン引き役のK.Cが洒落過ぎ。この人は劇中で使われるピンプカーの提供者=ただの素人だったのに、リアルなゲットー感を出すために役者としても出演することになったらしい。この選択が奏功していることは言うまでもない。芸術性やエンタメ性には多少かけるけれど、当時のブラックカルチャーの再現性、つまり文化的側面からいえばかなりの良作。



ブラックムービー繋がりでもう一本。こちらはもうすぐで封切されるもの。
1997年に不幸な死を遂げたNotorious B.I.Gを描いた映画。その名も「Notorious」のトレイラーが公開された。


映画が作られる際にビギー役のオーディションを行うという記事は目にしていたが、すっかり忘れていた。
トレイラーを見る限りは本人にかなりそっくりだ。主演の男優も演じる男がここまで神格化されてたりすると重圧も大きいだろうがどっしり構えていて好いな。オーディションの話題があった頃は"Beautiful Girls"でお馴染みのSean Kingstonが演じるなんて噂もあったが、彼では少し迫力に欠けていただろう。しかし、この映画日本で公開されるのか不安だな。仮にされても小規模なんだろうし。まあ日本で需要があるとも思えませんが。

Sean Kingston-Beautiful Girls


ちなみにトップの写真は資生堂マキアージュ。この広告の人選担当者は素晴らしいセンスの持ち主だ。
栗山千明と杏だものな。本当にありがとう。←何に?