過剰なる人々

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こんな記事が。

神奈川県立上溝南高校(相模原市)の古谷真弓校長が、7月18日の終業式で、男子生徒が7月に校舎4階の窓から誤ってサッカーボールを落としたことについて「人を殺しかねない。殺人鬼になる」などと発言していたことが7日、分かった。

 同校によると、校長は「生徒を殺人鬼呼ばわりしたと誤解されるような発言で申し訳ない。ボールが人を傷つける道具になるという意味で『殺人器』と言った」と釈明した。今月15日に教職員らに説明し、9月1日の始業式で全校生徒に謝罪するという。


この校長先生のどこに謝罪に値する非があるのだろうか。高層階から物を落とせばそこに悲惨な事態が起きるのは当然のことだ。生徒を殺人鬼だと糾弾したのではなく、些細な不注意や油断によって不幸にも人は突然殺人鬼になってしまう可能性があることを判らせただけだろう。どうやら当の生徒がこれを問題にしているわけではなく、彼の担任がこれを問題にしたようなのだが、この話をここまで歪曲してしまう精神を疑う。
こういった過剰な防衛精神を持った親や教師がいるから子供達はそれを当然に思うようになる。いわば無菌室で大事に育てられた穢れ無き人材だ。
そんな奴らだからつけあがり調子に乗る。こうしてバカが増える。社会が没落する。
怒るのと叱るのは一文字しか違わないがその実は大きく違う。教育が子供達に綺麗で耳障りの良いことしか教えられないならそれは詐偽だ。実際的でない教育になんの価値がある。
手遅れになる前に襟を正そう。