映画

選挙2

この記事を書いているのが7月20日。あと少しで日付が変わるところ。明日は参議院選挙の当日です。(書いていたら結局日付が変わってしまいました・・・) 僕が初めて投票行動をしたのは2004年。タイミングよく(?)アメリカ留学から夏休みで帰省して…

2013年 上半期映画 その2

さきほど「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」を観まして、上半期の最後の最後にけっこうガツンとやられたところです。トップ10に食い込まさせてもいいレベルなんですが前回6位までやっちゃって、上位もすでに固めてしまっているのでこのまま行きます。 …

2013年上半期映画 その1

自分でも引くくらい今年は映画を劇場で観ていまして、今の時点ですでに去年1年間で観た本数を超えてしまいました。 これでは年末に1年を振り返った時に紹介できない映画が多く出てしまう恐れがあるので、上半期でいったんベストを出してみるっス。 ちなみ…

건축학개론

映画「建築学概論」 監督:イ・ヨンジュ 出演:オム・テウン&ハン・ガイン&イ・ジェフン&スジ 本国で初恋ブームを巻き起こした!とかそんな触れ込みでプロモーションしてるし、こりゃあ相当な甘酢が期待できるなぁと鼻息荒くして見に行ったわけですよ。そ…

Seediq Bale

映画「セデック・バレ」 監督:ウェイ・ダーション 主演:リン・チンタイ 1930年、日本統治下の台湾で起きた霧社事件を元に台湾史上最大のスケールで作成された映画セデック・バレを見て来ました。 台湾で起きた〜、なんてしたり顔で書いてますが実のと…

JIRO DREAMS OF SUSHI

映画「二郎は鮨の夢を見る」 監督:デヴィッド・ゲルブ 予告編を見てもらえば一発で理解いただけると思いますが、これはもう映画というよりアートと呼ぶに相応しい格調の高さと荘厳さのようなものを湛えた作品でした。 なにより映画に出てくる鮨の美味そうな…

Cesare deve morire

映画「塀の中のジュリアス・シーザー」12年 イタリア 監督:パオロ・タヴィアーニ ヴィットリオ・タヴィアーニ 2012年ベルリン映画祭で最優秀作品賞である金熊賞を獲得したタヴィアーニ兄弟による作品。 僕はこの映画が映画祭で賞を獲ったという事実は…

今年の10本 5位〜1位

前回に引き続いて今年劇場で見た映画から自分なりのランキング、今回は5位から1位までを作成してみました。参考になれば幸いです。 とその前にランキングには入れませんでしたが他にも見てよかった、見てほしいという映画を並べておきます。 ・ポエトリー …

今年の10本 10位〜6位

今年は昨年に比べると劇場で見た本数自体は減りました。そのぶん映画体験という言葉を実感する作品に多く出会えた年だった気がします。 たくさんの良作を見逃していることは承知で、それでも今年の私的トップ10映画を並べてみます。 年末年始の暇つぶしの…

Trouble with the curve映画「人生の特等席」 監督:ロバート・ロレンツ 主演:クリント・イーストウッド 御年82歳。 長大なキャリアの突端でいまも現役として毎年のように新作映画を撮り続けている監督イーストウッド。 俳優としては08年(日本では09…

希望の国

映画「希望の国」 12年 日本 監督:園子温 主演:夏八木勲 大谷直子 まだなにも終わっちゃいない。 どこにも逃げ場なんてない。 圏内と圏外。それを分けるのは人が勝手に打ち付けた杭だけで、道のあちら側の家はダメでこちら側はオーケーなんてそんなこと…

この空の花 長岡花火物語

映画:この空の花 長岡花火物語 監督:大林宣彦 主演:高嶋政宏 松雪泰子 すごい映画でした。見ている間じゅう詩と散文のことを思いました。 詩は言葉でありながら言葉以上のものを表わし、詩だけが人を鼓舞します。 その点で言えばこの映画は一編の詩です。…

死刑弁護人を見た

映画「死刑弁護人」 監督:齊藤潤一 死刑制度は存続すべきか否か。 そんなことを問いかける映画ではないけれど、映像を追いながら、また見終わった後にもそのことを自分に問いかけずにはいられなかった。 答えは出ない。映画は冒頭から攻める。 まず電車の中…

男たちが自慢されたい女性群像劇 「サニー 永遠の仲間たち」

映画「サニー 永遠の仲間たち」 監督:カン・ヒョンチュル 主演:ユ・ホンジュン他 クソみたいな現実に対して過去はいつもキラキラと眩しく輝いて見える。 不遇な思春期を過ごして大人になって成功した人でも時が経つにつれて過去は思い出すだにくすぐったく…

マイケル・ファスベンダーのマイケルが吠える!SEX三昧の映画「SHAME」

映画「SHAME -シェイム-」 監督:スティーブ・マックイーン 主演:マイケル・ファスベンダー 「前貼りなしのふるちんで挑んだ演技は素晴らしかった。その姿でゴルフをやったらどうかな。是非やってよ」と、今年のゴールデン・グローブ賞で主演男優賞を獲得し…

CARNAGE

映画「おとなのけんか」 監督:ロマン・ポランスキー 主演:ジョディ・フォスター ケイト・ウィンスレット クリストフ・ヴァルツ ジョン・C・ライリー 今年の1位です!(暫定) 笑える。 ときどきギョッとするくらい鋭い角度からえぐられてハッとなる。 役…

Young Adult

映画「ヤング≒アダルト」 11年 米 監督:ジェイソン・ライトマン 主演:シャーリーズ・セロン 原題は「ヤングアダルト」で邦題は「ヤング≒アダルト」 真ん中に入ったこいつ「≒」、ニアリーイコール(ほとんど等しい)を意味する記号は作品の性格を端的に表…

2011映画

これがやりたいがために映画を見ているのでは?とちょっと自分の映画館通いに疑問を持ちつつ、やっぱこれがやりたいので気合い入れて見た映画を思い返して一人でニヤニヤしながら順位付けに迷うという気持ち悪い行為を経て今年見た映画(今年日本の映画館で…

The Company Men

映画「カンパニーメン」 10年 米 監督:ジョン・ウェルズ 主演:ベン・アフレック 僕たちが学校の歴史の時間に世界恐慌について習ったように遠くない将来、教科書にはリーマン・ショックやら金融不況という文字が載るだろう。 「その日」以前・以後という…

Final Destination5

映画「ファイナル・デッドブリッジ」 11年 米 監督:スティーブン・クォーレ 主演:ニコラス・ダゴスト 主人公が見た予知夢により大事故から逃れた人々が追いかけてくる死の運命と対峙する人気ホラーシリーズの第5作目。 今作はタイタニックやアバターの監督…

Friends with benefits

映画「ステイ・フレンズ」 11年 米 監督:ウィル・グラック 主演:ジャスティン・ティンバーレイク ミラ・キュニス FWB(Friends with benefits)=セフレな二人が友情を超えて恋愛に至るまでを描く映画「ステイ・フレンズ」 この手のジャンル映画としては出色…

監督失格

監督:平野勝之 主演:林由美香 愛という言葉、別にLOVEでもamourでもいいのだけれど、を脳みその奥の奥の深いところにまで染みこませて思い浮かぶものが何なのかを考えてみて欲しい。 この映画から溢れ出すものはきっとそれだ。けれども目に写るものはとて…

Other Guys

映画「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事」 10年 米 監督:アダム・マッケイ 主演:ウィル・フェレル マーク・ウォルバーグ レッチリのチャドと同一人物説も流れる名コメディアン・ウィル・フェレルと映画「ザ・ファイター」での熱演も記憶に新しいマー…

아저씨

映画「アジョシ」 10年 韓 監督:イ・ジョンボム 主演:ウォン・ビン キム・セロン どえらいものを見てしまった‥。とエンドロールを眺めながらついさっきまでこのスクリーンに映し出されていたものを思い返してみる。 スピード感抜群の格闘シーン。切り刻…

雑な感想、略して雑感

長く家を離れて気になることは観たいと思っている映画の公開が終わってしまわないか。 とりあえず「ピラニア3D」はロングランでがんばってほしい。 そのぶん長時間のフライトで映画を観る機会も増えますが。 というわけで機内で観たものをつらつらと。 「X-…

SUPER

映画「スーパー!」 10年 米 監督:ジェームス・ガン 主演:レイン・ウィルソン 冴えない男がお手製のスーツに身を隠しヒーローとして活躍するというまるで「キックアス」なプロットの今作。 鑑賞後に残るじんわり暖かい余韻と切なさと少しだけ考え込まされ…

From Up On Poppy Hill

映画「コクリコ坂から」 11年 日 監督:宮崎吾郎 主演:長澤まさみ:松崎海 役 岡田准一:風間俊 役 見終わった後に爽やかな切なさが残るいい映画だった。 冒頭、主人公の松崎海が朝起きてから朝食を作るシーンが良い。 静かな朝にひとり彼女が行う一つひと…

Exit through the gift shop

映画「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」 10年 英米 監督:バンクシー 主演:ティエリー・グエッタ(ミスター・ブレインウォッシュ) 「モノの価値」はどのようにしてつけられるものなのか。 また、その価値の正当性はどのように担保されているのか…

Rokkashomura Rhapsody

映画「六ヶ所村ラプソディー」 日 06年 監督:鎌仲ひとみ ロッカショムラ。口に出して見るとなんて心地の良い響きだろう。なにか記号的なおもむきを感じる。 そして、それが皮肉にもこの村を僕の中で「なんとなく聞いたことがある」という記号的存在にしかし…

もしドラの作者が誰よりもドラッカーを復習すべきひとつの理由

映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」 11年 日 監督・脚本:田中誠 主演:前田敦子 〜はじめに〜 250万部を超える大ベストセラー「もしドラ」の映画の感想を述べるに際してあらかじめしておくべきことは当然、こ…