君に会いたくなったら・・・

スギが減ったと思ったらどうやらヒノキが来てますね。花粉の話。

今シーズンのはじめに医者へ行ってアレルギーテスト受けたんですけどお医者さんに「スギは完全にアレルギー出てるね〜。ヒノキもちょっとあるよ(原文ママ)」と言われたのでスギの季節を過ぎれば楽になると思ったんです。それがですよ、なんならいまの方がちょっとツライじゃないですか。どうにも困ったもんだな〜。

 

さて、いつの世も過去は眩しく輝いて見えるものですがとりわけ音楽は人の懐古趣味的琴線に触れるメディアとして非常に力を持っているように思います。

と言うのも今日ラジオを聴いてたらふとこの曲が流れてきたんですね。


20160207放送 ZARD 「君に逢いたくなったら・・・」 25th追悼フィルムコンサート M ON

 

いや〜思わず足取りが軽くなる感覚を覚えましたよ。この曲が出たのが97年で、おそらくZARDをリアルタイムでちゃんと聴いていたのはこの年くらいまでだと思いますが、ZARDの曲の中でいま聴いても素直に良いと思える筆頭だと思いますねこの曲は。これ、思い出補正的なものは抜きにした評価で、なんなら今日久しぶりに聴いて当時よりこの曲の良さに目覚めたんじゃないかな。

中でも特に歌詞ですね。やっぱり10代の前半とかその辺りではただの言葉の羅列としてしか捉えられなかったものにリアリティを感じられるようになったのが大きいと思います。ただ肝心の胸に刺さった歌詞が

ふと鏡を見ればなんて疲れた顔 他人の目には自分はどう映っているのかな?

という部分なのがもう苦笑いしかないんですけどね笑

これは中学生やそこらにはわからない感覚だったですね。わかったつもりにはなれても本質的には分かってなかったでしょう。

こういう、当時は気にもしていなかった部分に引っ張られたのが昔とは違う評価に繋がるもんだと思いますね。

逆を言えば当時はものすごく共感できていたメッセージがいまはとても陳腐なものに聞こえてしまうこともありますしね。ボクに関して言えばとりわけ10代の中盤から後半のいわゆる多感な時期に大きく影響を及ぼした曲なんかにそういうものが多いかもしれません。別に黒歴史とかそういうものでもないですけど聴いたら多分ひとりで動揺して落ち着かないと思います。

 

 

ブリー・ラーソンを巡る旅 『ルーム』『ショート・ターム』そして・・・

寒の戻りという言葉で必ず知人の菅野君のことを思い浮かべてしまうボクです。

もうこれでもかというくらいに再び寒くなりましたがみなさま体調崩してないでしょうか? 寒さだけでなく凄まじい風に見舞われてほとほと嫌気が差しました。春の嵐、嵐過ぎですね。

 

今日は移動時間を利用して『ショート・ターム』という映画を観ました。公開中の映画『ルーム』でアカデミー主演女優賞を獲得したブリー・ラーソンの主演作を合わせてチェックするためです。

これがですね、結果として『ショート・ターム』の方が断然いいじゃないかという結論に達してしまって半分嬉しく半分困ってしまいました。
『ルーム』について感想を書こうと思ってたのにそちらをないがしろにせざるを得ない状態です。
 
もちろん『ルーム』が素晴らしい映画であることに異論はないのですが実を言うとボクはあの映画、前半のシークエンスは退屈に感じてたんです。
単純に閉鎖空間という舞台設定で見た目が変わらないことが原因だったと思うんですけど、あの映画にそれを言ったらお終いという笑
むしろそういう映画だからこそダイアログに演出、演技がより重要になってくるわけで、その期待にきっちり応えたブリー・ラーソンの受賞は順当なのだと思います。結末の付け方は見事という他ないほどに完璧でしたしね。あのラストでそれまでの物足りなさは吹き飛びました。
 
『ショート・ターム』という映画については『ルーム』と関連付けて感想を述べることはできるし、そうするといっぱしの評論めいたものになるんでしょうけど、主要制作スタッフが同じわけでもないですしあまりこじつけるのもどうかなとは思っています。
ただ、そうは言ってもこの映画にしろ『ルーム』にしてもブリー・ラーソンの演じるキャラが10代の頃にトラウマティックな経験を通じて『閉じた』心を自分よりも幼く弱い存在の意図せぬ後押しによって『開く』映画という点はこじつけでもなんでもなく共通しているところです。むしろこの映画での彼女の演技が『ルーム』での主演抜擢に繋がったのではと思うくらい。
 
あまり長く感想を書くつもりもなかったので『ショートターム』で好きだった部分を完結に。
なんと言ってもはじまりから物語が実際に動き出すまでの流れが良いです。観客の興味をそそる会話から少しの驚きと共にささやかな事件が起きて、そのちょっとした事件が収まる頃に映画の舞台や人物説明が済まされているスムーズかつクレバーなイントロダクションによってあとは自然と映画の流れにのっていくことができました。
その他、施設の子どもたちもそれぞれキャラが立っていて多くはない登場時間でも各人がきっちり印象に残っています。中でも年長の黒人青年でしょうか。センシティブで優しさのある心根と愛されない孤独と怒りで渦巻く感情がとてもよく表現されていました。彼のラップシーンは個人的には映画『サウダーヂ』で田我流が披露した渾身のフリースタイルを彷彿とさせる気迫のこもった名シーンでした。
 
というわけで良い所を書き連ねるとキリがないのでこの辺りで。『ルーム』でブリー・ラーソンに興味を持った方も、そうでない方もぜひご覧になると良いと思います。
実はブリー・ラーソンの過去作を見ると『21ジャンプストリート』もあるんですよね〜。今になって振り返ると「あの娘か!」と思うのですが見た当時はそこまで印象に残ってはいないんですけどね。ここで取り上げた2作から考えるとちょっと意外な役柄ではありますが、いい具合に性格の悪い女の子役がハマっていました。爆笑必至なこちらもぜひどうぞ。
 

 

ショート・ターム(字幕版)

ショート・ターム(字幕版)

  • デスティン・クレットン
  • ドラマ
  • ¥2000

 

21ジャンプストリート(字幕版)

21ジャンプストリート(字幕版)

  • フィル・ロード & クリストファー・ミラー
  • アクション/アドベンチャー
  • ¥1000

 

 
 
 

らじおラジオ 生活は踊る初回を終えて

いまジェーン・スーさんによるTBSラジオの新番組『生活は踊る』を聴き終えました。
08:30から、こちらも今日からスタートの『伊集院光とらじおと』も全部は聴けておりませんが森本毅郎さんとの絡みから聴きました。

いや〜良かった!
あまりにグレートすぎる前任者からの引き継ぎですから肌に合わない人がいるのは不思議ではないけれど、TBSラジオの気概を感じる見事な改編だと思います。

伊集院さんの番組の月曜アシスタントの方、初回から最高でしたね。
まさかのパジャマ出勤! そしてたまむすびまで繋がった「わっしょーい」コールと突き抜けた明るさで月曜の朝から盛り上げてくれました。おかげで素のナレーションがちょっと真顔で聴けなかったですが笑 

スーさんの『生活は踊る』は今日だけ代打で堀井さんが登場したこともあって土曜日の夜感を地続きで味わいつつ空は青いという最高の違和感がたまりませんでした。
高橋芳郎さんによる選曲もAM朝ワイドだからといって手加減なしのソウルクラシックのつるべ打ち。マムちゃんのミュージックプレゼントの時間が完全に異界と化す二本立てが個人的にはクセになりそうです笑 
なんせアイズレーからの水森かおりですからね。日本広しといえどこの名前が同居する番組はそうないんじゃないかな。

今後が楽しみになる初日でした。



ボーダーラインはとても良い映画です。

どうもここのところ慢性的な首のハリと肩こりに苦しんでいます。左のふくらはぎから腰にかけても同じくイヤなハリがずっとあって気持ちが悪い。これのせいでなのかわかりませんが夜中に目が覚めてしまう夜が続いています。マッサージ行こうと思ってるんですけどついつい他のことに時間を使ってしまってダメですね。

 

今回言いたいことはタイトルに書いたので、あとは実際に映画館に行ってもらえればそれで目的は達成です。

この映画に関しては昨年アメリカで公開された当時から良い評判を聞いていたのではやく日本公開されないかなと心待ちにしていました。原題『Sicario』がどんな意味だろうという興味も含めて印象的だったので『ボーダーライン』という邦題で劇場に大きなバナーが吊るされていてもはじめはその映画がまさか『Sicario』のことだと思わずあやうくスルーするところでした。

ちなみに『Sicario』の意味ですが本編開始時に説明されますので気になる人は映画本編見てください。こうやって何度も劇場へ誘導を試みるとまるで関係者のように思われそうですが違います。善意の第三者ってやつです。言葉の使い方は違ってると思います。

 

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の作品は『プリズナーズ』『複製された男』につづいて三作目の鑑賞。

プリズナーズ』でヒュー・ジャックマンを通して失ってしまったものへの執着、奪い去ったものへの復讐に心が囚われてしまったキャラクターの狂気を描いた監督が今回は同じく過去に心を置き忘れたキャラクターをベニチオ・デル・トロを起用して描いているのですが、彼の演じたアレハンドロの凄まじい殺気がスクリーンから染みだしてきては見るものを圧倒していきます。『プリズナーズ』とベクトルは違えど今回もまた狂気に身をやつした人間の凄み描写が冴え渡っています。

 

似た作りの映画としてどうしても『ゼロ・ダーク・サーティ』を思い出してしまいますね。どちらも悪を倒すには自らもまた悪にならざるをえないというハードな現実と現実の拮抗をテーマにしていますし、単純にほとんど同じような画と展開もあったりします。ただ『ゼロ・ダーク・サーティ』が毒をもって毒を制すことを選ぶ主人公の行動をカタルシスを感じさせはしないまでもある種の英断として観客に訴えるような作りであったのとは対照的に、『ボーダーライン』では前述のベニチオ・デル・トロを登場させることでその葛藤を相対化して見せることができています。

ただ、そこに許しがたい巨悪がいてもそれを理由に超法規的かつ非倫理的な手段が正当化されてはいけないという一線を死守しようともがく主人公・ケイト(エミリー・ブラント)はいまの世の中ではあまり受けないのではと心配にはなりますね。絶対的善の立場から物事を捉えて発言する人が増えているように思えてならないからです。

悪は裁かれるべきという考えはボクも同じです。ただその目的のために手段を正当化することに疑問を感じない人が増えたら怖い。メキシコカルテルの残虐非道さも怖いけれど、彼らを殲滅せんとなりふり構わないデル・トロも怖いということです。

そういう感覚をしっかり刻みつけてくる意味においてもこの映画は優れた作品だと思いますね。

 


映画『ボーダーライン』本編特別映像

 

 

タマフル映画祭に行ってきました 〜ハイ・コンセプトスケベ、ソフトストーリーに出会う〜

カニエさんのTLOPダウンロードできました。ここのところずっと引っ張ってきたネタでしたしなんならこのまま延々とダウンロードできないぞ〜という報告でお茶を濁す楽しんでいただくのも悪くないかなくらいに構えていたので、あまりにあっさりケリが付いたことが少し寂しいとすら感じています。

実際に聴けるようになるまで焦らされたことで期待値も変に高まってしまったのか、とりあえず一度聴いた限りではそんなにハマっていないのがまた悲しい・・・。祭りは準備までが一番楽しいという警句が脳内をよぎります。

 

昨夜はバルト9にてタマフル映画祭に参加しました。

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イベント初参加、オールナイト上映初体験でちゃんと起きてられるか心配でしたが、大体起きていられました。(2本目でちょっと落ちてました)

三宅隆太さんによるセレクトで『復讐捜査線』と『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』の2本を鑑賞。

どちらもわりと最近の映画でしたが公開当時はまったくノーマークというか公開されてたことも知りませんでした。

おおざっぱな印象でどちらも70年代〜80年代の映画なのかなとか思ってたのですが自己弁護。両作とも映画の佇まいは10年代に制作されたと言われなきゃわからないそれだったのでオレは間違ってない(きっぱり)!

 事実、天使の処刑人上映後のトークで宇多丸さんも「ヌーベル・バーグっぽさ」について言及されてたし、と権威を笠に着る。

復讐捜査線もフィルム上映だったことが大きく影響して見栄えは完全に『オレが生まれる前の映画感』に溢れていましたし硬派なストーリーと演出の渋さもその印象を後押ししてます。

 

トークショーの内容でおもしろかったのは三宅隆太さんによる『ハイ・コンセプト』と『ソフトストーリー』論。

ハイ・コンセプトスケベなわたしとしましては三宅さんが指摘された通り『天使の処刑人』については正直乗りきれない部分がありました。上映前の「思ってたのと違う映画である」という一言がなかったらけっこう危なかったくらい。

しかしそれこそがソフトストーリーなのだ、という解説に目からうろこ。クリエイターの確固たるイメージありきで制作されるこれらソフトストーリー映画の危うさ、それは画作りから演出、ちょっとした小道具まで細い糸でつながっているそれらの要素が少しでもズレるだけでボロボロと崩れてしまう砂上の楼閣のごときもの。だからこそ、それらをしっかりとパッケージ出来た作品には豊潤な奥行きがあり、自分なりの解釈を与えようとしたり作り手の思いを忖度したりする楽しさに溢れているんですね。

三宅さんは「変なバイアスがかかってはいけない」と上映前に『天使の処刑人』の魅力についてはほとんど語られませんでしたのでわたしもここで具体的なことは書きませんが、今作はソフトストーリーものとして見事な一作でございました。

 

タマフル映画祭で上映された作品は4月14日までバルト9で一般上映されています。特に『復讐捜査線』はシネスコ&フィルム上映という最高の環境で観られますので劇場で観られるとよいでしょう。それも特別価格1200円ですって!

 

みんな、ぜひ劇場でウォッチしてくれよな!

 

山岳山脈愛燦々

iPhoneで書いてます。と、わざわざ話題にしてしまう自分は旧世代の人間なんだなあと実感する日本の車窓からお送りしています。

東京金沢間を新幹線で移動して思い知るのは日本は山が多いということ。全行程の2/3はトンネルなんじゃないか?
つまり携帯の電波が通じるのは非常に限られた時間のみなんですね。
旅の途中くらい電波から解放されてもいいじゃないと思うけど、トンネルばっかで旅情を感じにくいんで痛し痒しですな。
仕事で新幹線に乗ってる人にとってはどうだろう? 電波が通じにくいと開き直って一切仕事しないという選択肢もあるけど、急ぎの連絡とかメールチェックなんかができないことがデメリットに感じる人もいますよね。
東海道新幹線みたいにWiFiが使用可能でもなさそうなんでビジネスマンや観光客、とくに海外の方々には不便ですね。東海道新幹線も有料なんで観光客にはあんまり使えないかもだけど。
要は観光立国のためにも新幹線の車内で無料WiFiが使えるといいのに、と思った次第。
ニューヨーク市が街中に無料WiFiのスポットを提供していくなんてニュースもありましたし、日本もそれくらいドラスティックにやってくんないすかね。
って書いてアップロードしようとしたら圏外になってしまったのでアップロードできません! コンニャロ!
ただ北陸新幹線の車内は各座席にコンセントが完備されててポイント高いんだよなー。

たけしの挑戦状並! カニエから謎のメッセージが襲来でお手上げの巻。 #TLOP

バドミントンの選手が違法カジノの疑いのある店へ出入りしていたというニュースを聴くたび、そもそもカジノは日本で違法ではないのか? という疑問が浮かんでいる夜の東京。

金をかけなきゃカジノ遊びしてもいいってことなのかなと推測しますが違法ギャンブルの疑いが強いパチンコ店に出入りする著名人の報道はないので違法カジノの疑いがある店へ出入りした選手も心配ないと思ったのかなぁ。

 

ここ数日わたしの脳内の一部にとどまったまま消えない懸念がカニエ・ウエストの新作『The Life of Pablo』のダウンロードリンクがいつまでたっても送られてこないことです。

問題の発端は蟹江氏がこの作品を華々しくローンチしたと思ったらまったく利用者が増えず風前の灯火な音楽ストリーミングサービスTIDALでのみ聴けるようにしたことです。確か蟹江氏もこのビジネスにいっちょかみしているのでなんとかテコ入れをはかったのだと思いますが、日本ではそもそもこのサービス自体が利用不可のため非常に困っておったのです。とは言え別に聴こうと思えば聴く方法はあるんですけど、なんかその手間を惜しんだんですね。

そこから紆余曲折、ついに蟹江氏がオンラインで新作を販売するとアナウンスして購入ルートもできました。もちろんすぐに手続きして購入。したのですが! これが今日になっても続く悩みの種となりました。

なんせ購入から12時間後には送られるというダウンロードリンクが来ない! 待てど暮らせど来ない!

普段は問い合わせメールなど送ったりしないわたしもさすがにしびれを切らしてアクション起こすもまだ来ない。ようやくダウンロードリンクが来たのは今朝のこと。

少々急ぎだったこともありこれは帰宅してからのお楽しみ、と仕事をしながらも常にそのことを頭の片隅に置いてようやく帰宅。軽くメシくったりなんだかんだしてついさっきついにダウンロードを開始。したのですが! リンク先に待ち受けていたのは"Release not in the user's locker"という謎の言葉のみ・・・。

 

蟹江さん、お願いだからクパチーノの軍門にくだってください。

 

Kanye, how could you be so heartless!!

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